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キヤノン本気のミラーレス機「EOS M5」にびっくり(4/5 ページ)

» 2016年12月28日 06時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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小さいながら操作性はかなりいい

 EOS M5でもう1つの特筆すべきなのは操作性。

 APS-Cサイズながらボディは幅が115.6mmとすごくコンパクト。ボディを小さくしすぎると操作系の配置が窮屈で使いづらくなるもんだが、EOS M5はそうでもないのである。

 まずグリップがボディサイズの割にしっかりしている。正面からよく見ると、グリップを細めにし、シャッターボタンが少し内側についているのだ。「Kiss X7」と同じ意匠で、ボディの幅を狭くしながらグリップ感を損なわないよいアイデアだ。

細いグリップより少し内側にシャッターがあることで、グリップして人差し指をシャッターボタンに乗せたとき窮屈さを感じない。なお、マウントの横にレンズ着脱の他にファンクションボタンが1つ用意されており、機能を割り当てられる

 さらに操作性を高めているのは豊富なダイヤル類。小さなボディながら専用の露出補正ダイヤルを装備。

ファインダーをのぞいたまま、−1の露出補正をかけ、WBを日陰にセットして赤みを強めて撮影した庭園の紅葉。この使い勝手はよい(56mm相当 1/50秒 F5 -1 ISO200)

 シャッターボタン回りと背面ロータリーの2つの電子ダイヤルに加え(それぞれ絞りとシャッタースピードで使う)、サブ電子ダイヤルも設けている。撮影モードダイヤルを加えると全部で5つダイヤルがあるというぜいたくさだ。

 サブ電子ダイヤルはDial FUNCボタンを押すたびに機能を切り替えることができる。ISO感度やホワイトバランスなど6つから任意のものを複数セットして切り替えて使ってもいいし、1つだけにして専用ダイヤルにしてもいい。例えばISO感度にセットすればISO感度と露出と露出補正の3つを独立したダイヤルで行えるので便利だ。ファインダーを覗いた状態で手探りでさっと操作できる。

シャッターボタンが少し内側に置かれているため、グリップが細めでもシャッターを押しやすい。このエリアだけでダイヤルが3つもある
背面から。モニターの右には各種ボタンが並ぶ。十字キーの回りにもロータリーダイヤルが

 ボタンやダイヤルはカスタマイズ可能なので使いやすいようにセットしたい。このあたりの操作系は、さすが一眼レフで培ったノウハウを持つキヤノン。単に従来のEOS MにEVFを追加しただけではなく、AF性能も操作性も上位モデルに相応しいレベルに達してる。

 さらにWi-Fiに加えてBluetoothにも対応。Bluetoothを使ったワイヤレスリモコンとしてスマートフォンを利用可能だ。

 動画はフルHDで4K動画には未対応。まずは静止画をきっちりやろうということか。

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