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キヤノン本気のミラーレス機「EOS M5」にびっくり(2/5 ページ)

» 2016年12月28日 06時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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 もともとパナソニックが最初に搭載した技だが(タッチパッドAF)、その後、ニコン、オリンパスと採用。キヤノンもEOS M5で同等の機能を搭載してきたのだ。もはやミラーレス機の(ニコンは一眼レフでの採用だったが)標準機能といっていいくらいであり、各社の呼称も統一してほしい段階である。

 さらに鼻がモニターにあたって誤動作しないよう、タッチ領域も決められるのもよし。

タッチ&ドラッグAFの設定画面。位置指定方法は相対位置か絶対位置。さらにタッチ領域も決められる
ファインダーをのぞいた状態で、左のひしゃくにさっとピントを合わせて撮影(87mm相当 1/80秒 F5.6 ISO1600)

 背面モニターはチルト式。上には85度近くまで曲がる。

背面モニターはチルト式。ローアングル撮影に便利だ
草の影で寝転がっていた猫を地面すれすれの高さでモニターを見ながら撮影。タッチAFで顔にフォーカスを合わせた。このアングルで撮れるのがチルト式の良さ(240mm相当 1/400秒 F6.3 +0.67 ISO100)

 下方向には180度回転する。言わずもがな、これは自撮り対応だ。

こうすれば自撮りもOK。使ったレンズが14-150mmの高倍率ズームレンズだったこともあり、片手で持つには重いといわれてしまったの図

 自撮りの話ついでに、人物作例から行こう。どちらもオートモードで撮影し、顔検出やら何やらはカメラ任せにしている。

陽射しが当たる場所で望遠で狙ってみた。顔も白飛びせず、髪の階調も出ててさすがキヤノン(227mm相当 1/200秒 F6.3 ISO160)
こちらは紅葉を背景に。日陰&逆光だったが自動的に顔に露出があってくれた(71mm相当 1/60秒 F5.6 ISO250)

 今回使ったレンズは18-150mmという新型の高倍率ズームレンズ。高倍率ながら、EOS Mのマウントに合わせて細身に設計されており、ボディとのデザインの統一感が素晴らしい。細いので携帯性も高いし、価格も手頃なので超お勧め。便利すぎるほど。

 ただ細くしたせいか望遠端がF6.3とやや暗めで、レンズ性能より大きさを優先したかなという感はある。

 広角端の周辺部や、望遠時の描写の甘さがあり、手ブレ補正ももうちょっと効いてほしいとは思う(EOS Mの手ブレ補正はボディ内ではなくレンズ側で行うため)。この細さとズーム倍率を考えれば悪くないんだけれどもね。

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