あけましておめでとうございます。
2017年のデジカメ界はどうなるか! って考えてたのだけど、2016年に各社のフラッグシップがおおむね出そろってるから、なかなか難しいのだよね。その辺を踏まえ、2016年を振り返りつつ2017年の話をしようかと思うわけである。
2016年前半は「一眼レフ」の年だった。
オリンピックイヤーということもあってニコンの「D5」と「D500」、キヤノンの「EOS-1D X Mark II」とスポーツ撮影に向いたフラッグシップモデルが相次いで登場。
夏近くなると、ペンタックスが初のフルサイズ一眼レフ「K-1」を投入するし、キヤノンはフルサイズの標準機ともいえる「EOS 5D MarkIV」が登場。
各社とも一通り一気に出してきた感がある。
ペンタックスのK-1は面白かったなあ。モニターからにょきっと足が映えてくにくに角度を変えられるとか、冗談でもなかなか思いつかないでしょう。
実用の一眼レフとしてはニコンやキヤノンに一歩譲るとしても、趣味の一眼レフとしては最高なんじゃないかと思う。
そんな中、今年来そうな製品というと、ニコンのミドルクラスのフルサイズ機。軽くて使いやすい「D750」は2014年9月発売なので、今年あたり後継機はありそうだ。さらにニコンの「D610」やキヤノンの「EOS 6D」といったフルサイズのエントリー機もここんとこ姿をみない。来そうといえば来そうだけど、こないような気がする。
2016年4月、熊本を大地震が襲う。
その影響で発表されたものの発売が延期されたカメラ、発表自体が延期されたカメラが多く出た。ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングの「熊本テクノロジーセンター」が被災したためだ。ここはデジタルカメラのイメージセンサーの生産もしているのである。
ソニーをはじめとする各社とも大変だったろうと思う。心よりお見舞い申し上げます。
それもあり、ミラーレス一眼の新製品は2016年後期に集中したわけだが、それがスゴかった。
「D5」や「EOS-1D X MarkII」や「K-1」といったフルサイズ機が出ていながら2016年の印象は「ミラーレス一眼の年」だった。
オリンパスと富士フイルムとパナソニックの3社に注目してみよう。この2社は前期と後期で主力機をそれぞれ出してきた。
オリンパスは年初に「PEN F」を、年末に「OM-D E-M1 MarkII」を投入。富士フイルムは年初に「X-Pro2」を、秋に「X-T2」を投入。パナソニックはミドルクラスになるが「GX7MK2」「G8」と2機種投入した。
この3社の共通点は何か。
どれも、前半に出たのが上面がフラットでファインダー(EVF)が左上についている、いわゆる「レンジファインダースタイル」のカメラ。後半に出たのが光軸上にファインダー(EVF)がありぴょこんと飛び出してる、いわゆる「一眼レフスタイル」のカメラであるということ。
面白いよねえ。
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