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» 2017年01月20日 06時00分 公開

手持ちでスローシャッターが切れるオリンパス「E-M1 MarkII」は“化け物”である (2/3)

[荻窪圭,ITmedia]

E-M1 MarkIIはプロ仕様に進化した

 E-M1 Mark II + 12-100mm F4の組み合わせで最初に驚いたのが手持ち夜景撮影だったのでいきなりその話をかましてしまったが、もちろん夜景専用カメラではないのである。

 初代のE-M1はフラッグシップ機であったが、E-M1 MarkIIはそれをさらに超えてプロ仕様に進化した。がっしりした作りの、ミラーレス機としては大きめのハイエンドカメラ。グリップもしっかりしてるしシャッターの感触もいい。

 センサーは2037万画素と画素数は少し増えている。当然ボディ内手ブレ補正搭載。

 シャッタースピードはメカシャッター時で1/8000秒まで。電子シャッター時(静音モード)は1/32000秒まで上げられる。電子シャッター時は無音で撮れる上に手ブレもしづらいのでうまく使い分けるといい。

 AFは像面位相差AFで121点。初代のE-M1も像面位相差AFを持っていたが、AF-Cモード時しか働かず、それもAF追従性能はいまひとつで実用的にはちとつらかった。

 E-M1 MarkIIは基本が像面位相差センサーが121点となり、一瞬でピントが合う。

歩いてくる猫の顔に一瞬でさっとあってくれた。これは快適(70mm 1/320秒 F8 ISO200)

 連写は最高で約18コマ/秒。電子シャッター時は最高で秒60コマ/秒(ただしフォーカスと露出は1枚目固定)。

 さらに、半押しで撮影をはじめ、シャッターを押し切った瞬間から最大14コマ分遡って撮れるプロキャプチャーモードも搭載。簡単にいえば、電子シャッターを使い、バッファーに画像を溜めて、シャッターを完全に切ったらバッファーに残っている画像を吐き出すという機能だ。一瞬を捉えたいときにいいが、バッファーのデータを一気に書き出すので高速なSDカードじゃないとつらいかも。

 とにかくAFが速いのである。

 まだ暗い場所ではときどき迷ったり、高速な被写体をAF追従で撮るとときどきはずすころもあるが、全体としてはすごく快適。さらに細かい事だが、コンティニアスAF時の被写体追従感度調整やAFリミッター機能(撮影時の距離をある程度限定することでAFをより速くする)も持っており、上手に設定することでより快適なAF追従連写撮影が可能だ。

 EVFのブラックアウトも少なくて気持ちよく撮れる。 

連写したときのサムネイル
その中の1枚。障害を跳び越える瞬間の画像だ。レンズは40-150mm F2.8のプロレンズに1.4xのテレコンバーターを装着して、420mm相当で撮っている(210mm 1/2000秒 F4 ISO320)

 続いて人物撮影の話。瞳AFがよく働くのでポートレートは非常に撮りやすい。ISO感度はよりノイズが少ないISO lowにセットした。

184mm相当でポートレート。高倍率ズームだがPROレンズだけあって写りはよい(92mm 1/50秒 F4 ISO64)

 ISO感度はISO200から25600まで。さらにISO LowとしてISO64も指定可能だ。ISO Low時はISO200時よりノイズは減るがハイライト部のダイナミックレンジが狭くなるので注意。

 ISO感度別にチェックしてみた。

 ISO1600からノイズが気になり始めるが、ISO6400までは被写体に寄っては実用的かなという感じ。ファインダーをのぞいたまま、背面モニターをタッチパッドとして使うAFターゲットパッド機能も装備。AFエリアをぐっと小さくすればこんなシーンでもピンポイントでAFを合わせられる。

草むらにかくれた猫を100mm(200mm相当)で。目にフォーカスを合わせ、手ブレ補正さんよろしくってことでISO200固定で1/15秒(100mm 1/15秒 F4 ISO200)

 操作系は前モデルのE-M1と基本的に同じ。ダイヤルやボタンの位置もほぼ同じだ。ボタンがいっぱいあり豊富なカスタマイズ機能を持っているので使いやすいよう設定しちゃえばよい。

豊富なボタンカスタマイズ。ちなみにこれはわたしが自分で使いやすいよう変更した後なので、デフォルトとはちょっと違います

 ファインダーは大きくて見やすく、撮影時のブラックアウト時間も短いし、タイムラグも短くなった。動きのある被写体を撮影すると体感できるレベルで違う。これはよい。

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