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薄暗い場所でもきれいに撮れる――さらにタフになったコンデジ「OLYMPUS Tough TG-5」

» 2017年06月09日 11時07分 公開
[ITmedia]

 オリンパスは6月9日、タフネスデジカメの新しいフラグシップモデルとなる「OLYMPUS Tough TG-5」を発表した。6月下旬にオープン価格で発売予定。店頭では5万5000円前後(税込)になる見込みだ。

「OLYMPUS Tough TG-5」のレッド
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 ボディーのシーリング&フローティング構造による15m防水、防じん、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温−10°Cといったタフネス性能はそのままに、新たに耐結露を追加した。レンズ部の保護ガラスを2重構造にすることで、温度差の大きな環境でも結露しにくいという。

レンズ部の保護ガラスを2重構造にして耐結露性能を持たせた

 従来機「TG-4」でも評価の高かったF2.0の明るいレンズは継承しつつ、新開発の「Hi-speed 裏面照射型CMOSセンサー」と最新の映像処理エンジン「TruePic VIII」を組み合わせた。イメージセンサーはTG-4の有効1600万画素から1200万画素にあえてスペックダウン。これは、従来機のユーザーから要望が多かった“暗所での画質改善”に取り組んだため。画素あたりの受光面積を拡大することで、薄暗い場所でもノイズレベルをISO感度1段分改善したという。

 さらに画像処理エンジンの高速化も合わせ、とくに低感度時のコントラストが低い部分の解像感が向上。同社では「解像感、ノイズレベルともにTG-4と同等か、上回る」(同社)と胸を張る。最高感度はISO12800。

液晶モニターは3.0型

 動画撮影では、新たに4Kムービー撮影(3840×2160ピクセル/30p、25p)をサポート。フルHD解像度であれば120fps、HDで240fpsのハイスピード撮影にも対応する。

 もう1つの特徴が、フィールドセンサーシステム。カメラに搭載したセンサー類から各種トラッキング情報を取得し、背面モニターやスマートフォンアプリ「OI.(OLYMPUS Image)Track Ver.2.0」上で表示できる。GPSによる緯度経度情報のほか、気圧センサーの情報から算出した標高や水深、温度、レンズを向けている方位といった情報が一目で分かる。

 「トラッキング情報を同時に表示することで撮影時の状況を臨場感豊かに再現する。オーバーレイ編集を行えば、トラッキング情報を埋め込んだ映像をSNSなどに投稿することも可能だ」(同社)

ブラックモデルも用意
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 本体デザインもTG-4のテイストを継承しているが、グリップ部を大きくして「雪山などでグローブをしたままでも撮影できるようにした」(同社)。合わせてダイヤルやズームレバーの形状も操作性を重視して変更している。さらにアクセサリーロック機構を備え、アクセサリーを付けたままでも安心して持ち歩けるようになった。ロック解除ボタンは前面にある。

グリップ部が大きくなった

 本体サイズは113(幅)×66(高さ)×31.9(奥行き)mm。重量は約250g。バッテリーは「LI-92B」で、約340枚の撮影が可能だ。

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