今回レポートする製品はオーディオ用スピーカーだ。ソニーのウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」である。スマート家電に体当たりする連載なのに、インターネットにつなげることはできないし、モバイルアプリと連携して使うような製品でもない。なぜこの製品を取り上げるのか。それは本機が次世代のスマート家電として大きな可能性を秘めているように思うからだ。
まずはSRS-WS1がどんな製品なのか解説しよう。本機は基本的にワイヤレススピーカーなのだが、Bluetoothや一般的なWi-Fi通信によってスマホやタブレットにつなぐことはできない。2.4GHz帯を使うデジタルワイヤレス接続によって、専用のトランスミッター(送信機)と1対1で、あるいは最大2台同時にスピーカーを1台のトランスミッターにつないで、光デジタル接続ができるテレビや、アナログ音声出力でゲーム機やビデオプレーヤーなどにつないで、ソース器機のサウンドに迫力を加えて楽しめるというデジタルギアだ。
本体の大きさは装着した筆者の写真を見て想像してほしい。重さは約320g。本体には約7時間連続で駆動するバッテリーを内蔵する。USBケーブル直挿しか、専用のスタンドに置いて約3時間でフル充電になる。
身に着けると背中と肩、鎖骨のラインに沿って首もとにフィットするので重さは適度に分散されるぶんあまり負担に感じない。内側に柔らかいクッションも設けているので装着感は悪くないと思うのだが、家人は30分ほど身に着けていたら肩が凝るといやがって外してしまった。女性向けにもう少しコンパクトなモデルもあると歓迎されるかもしれない。
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