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最初に高画素の“R”が来た! ソニーの意欲作「α7RIII」(3/4 ページ)

» 2018年01月05日 15時41分 公開
[荻窪圭ITmedia]

α9で改善された操作系が継承されてうれしい

 ぴょこんととんがったファインダー部がやけに目立つデザインが賛否両論あったα7シリーズだが、初代α7に比べるとデザインもちょっとこなれてきてすっかり定着した感がある。最初見たときはびっくりしたけど。

 35mmフルサイズ機だがボディはコンパクト。

正面から。マウントサイズギリギリって感じで35mmフルサイズセンサーがある。これでボディ内手ブレ補正搭載だからすごい。グリップ部には電子ダイヤルとシャッター

 ファインダーは有機EL(OLED)を採用。368万ドットと高精細で、0.78倍とかなり大きくて見やすくレスポンスもよい。ファインダーのフレームレートは(バッテリー消費は大きくなるけど)120fpsに上げることもできる。

 背面モニターは3型の液晶で144万ピクセルと従来と変わらず。上下にチルトする。タッチパネル搭載で、これは主にAFポイントの指定に使う。

上にチルトしてウエストレベルの撮影も簡単に。モニタがチルトしているとファイダーのアイセンサーがキャンセルされるのがうれしい

 でも使って見た感じは、基本はファインダーをのぞいて撮るカメラで、必要に応じて背面モニターもどうぞかな。

 改善されたのはAF回りの操作系。

背面から。モニターの右にホイール兼用の十字キーがあり、その上にジョイスティック的なマルチセレクターが。こちらはAF専用になっている

 α7 IIシリーズまではタッチパネルもマルチセレクター(AF用ジョイスティック)もなかったため、AF枠の指定がちょっと面倒だった。

 α9からはAF枠指定に使えるスティックが搭載され、さらにタッチパッドAFによりファインダーをのぞいたまま、親指でモニターを触ることでAF枠をさっと指定できる。

ファインダーを覗いた状態でスティックやタッチパッドAFでAF枠を指定できるのは便利
右奥のお皿にフォーカスを合わせるためファインダーをのぞきながらタッチパッドAFで。構図を見ながら合わせられるのは良い(24-105mm 46mm 1/50秒 F4 +0.7 ISO1000)

 タッチパッドAF時のレスポンスがもうちょっと速くなるとうれしいけど、かなり使いやすくなった。

上面から。上面には露出補正やモードダイヤルC1とC2キーが並ぶ。

 このクラスのカメラとしてはボタンやレバー類は少なく、フォーカスモードやドライブモードの切替はボタン+ダイヤル(あるいは十字キー)となっている。

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