有機ELテレビは、昨年のCESで発表したフラグシップの「EZ1000」シリーズに続く弟機のラインアップを一気に充実させた。発表されたモデルは65V型と55V型の「FZ950」シリーズと、同じく65V型、55V型という2サイズ展開の「FZ800」シリーズの計4モデル。発売時期は欧州で6月を予定しているというが、ほかの地域への展開は未定だ。
主な特徴は3点。UHD BDプレーヤーと同じくHDR10+のダイナミックメタデータ技術に対応したことで、HDR10+の技術により制作されたコンテンツは、高画質化の“美味しいところ”に関する情報を収録したメタデータを「シーンごと」に解析して、輝度、色、コントラストを補正するという。
そしてHDR映像の最適化はHDR10+まかせというわけではないところが、絵作りにこだわるVIERAらしさだ。パナソニック独自の技術により明部、暗部のそれぞれに最適化した3Dルックアップテーブルを同時に参照しながら、シーンに応じて映像をテレビが自動的に調整する技術を搭載した。色彩とコントラストの表現がさらに高まり、制作者の意図を画面上に正確に描き出すとしている。
もう1つのポイントは最上位のEZ1000と同じく音にも注力したテレビであること。今回発表された上位のEZ950シリーズはパナソニックグループの高級オーディオブランドであるテクニクスのノウハウでチューニングしたバータイプのスピーカーが付属するという。
ビデオカメラでは欧米向けに4K対応の「HC-WXF1」と、ビューファインダーなしの「HC-VX1」を発表した。新開発の1/2.5インチBSI(裏面照射型)MOSセンサーとF1.8の明るいライカ ディコマーレンズを搭載したことで、低照度環境での撮影性能を高めた。
レンズ構成は同社独自の「4ドライブレンズシステム」として、小柄ながら広角25mm、光学24倍ズームを実現。高精度な手ブレ補正機能「Ball O.I.S.」も搭載して、小刻みな手ブレもしっかり抑える。撮影条件や撮影時の姿勢などによってをカメラが補正方法を自動的に切り替える「Adaptive O.I.S」も本機から搭載する新機能だ。
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