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パナソニック、Alexa対応のUHD BDプレーヤーや有機ELテレビの弟機シリーズを発表CES 2018(1/3 ページ)

» 2018年01月09日 19時22分 公開
[山本敦ITmedia]

 パナソニックは1月8日(米国時間)、「CES 2018」開幕に先立って開催したプレスカンファレンスで、今年発売する欧州向けの新製品群を披露した。AIアシスタントからの操作に対応した初のUltra HD Blu-rayプレーヤーや新しい「HDR10+」規格をサポートする有機ELテレビなどトピックが多い。

ステージには登場しなかったが、北米で発売するUHD BDプレーヤーにはAlexaによるボイスコントロール機能が搭載される予定

 2017年の秋以降、GoogleアシスタントやAmazon Alexaなどを搭載したスマートスピーカーが続々と日本でも発売されて話題になっているが、パナソニックではこれを4K/HDRコンテンツ再生に対応するUltra HD Blu-rayプレーヤーに採用する。

 新製品として発表されたのは「DP-UB820」「DP-UB420」、ならびに「DP-UB330」と「DP-UB320」の4機種。このうち上位機に当たるDP-UB820とDP-UB420の2機種がAmazonのAlexaを搭載し、音声によるハンズフリー操作が可能になるという。

Ultra HD Blu-rayプレーヤー「DP-UB820」と「DP-UB420」

 詳細は明らかにされていないが、Googleアシスタントへの対応も検討されている模様。日本での発売に関するアナウンスもないが、例年はプレーヤーとしてではなく、レコーダーの「DIGA」(ディーガ)シリーズとしてCES後に商品が発表されるサイクルになっている。

 さらにDP-UB820とDP-UB420は、ソフトウェアアップデートによって2017年秋に発表された最新のHDR映像技術「HDR10+」にも対応を予定している。HDR10+は、HDRの映像をシーンごとに動的に補正して高画質化を図る「ダイナミックメタデータ」技術をコアとしており、同じHDR10+に対応した薄型テレビと組み合わせた場合、従来を超える輝度やコントラスト感でコンテンツ制作者の意図をありのまま伝えられるという。なおDP-UB820は、DolbyVisionも同時にサポートする予定だ。

「HDR10+」にも対応

 映像エンジンは、2017年のCESで発表したUHD BDプレーヤー「DMP-UB400」などのモデルにも採用されていた「HCX」(Hollywood Cinema Experience)プロセッサーだ。「4Kダイレクトクロマアップスケーリング」機能による4K/60pの映像再現性に加え、輝度の高い部分の色合い、グラデーションを調整する新機能「HDRオプティマイザー」も搭載する。

「IFA 2017」で発表したスマートスピーカー「SC-GA10」

 スマートスピーカーは2017年9月の「IFA 2017」で発表した「SC-GA10」が北米でも発売されることが明らかになったが、先に発表した欧州での発売見込みが「今冬」とされており、北米では「時期未定」とアナウンスするにとどめた。日本での発売時期も発表されていない。

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