全天球で遊ぶカメラ「Insta360 ONE」でいろいろ撮ってみた(3/3 ページ)
リコーの「THETA」に強力なライバル出現である。全天球カメラ「Insta360 ONE」で静止画から動画といろいろ遊んでみよう。
動画も自由編集が面白い
お次は動画編。
4K動画の撮影と、一部で話題になった「バレット撮影」の2つ、さらにストリーミング配信機能がある。
VRってその瞬間瞬間に目で見るのは全体の一部なわけで、本格的に楽しむにははやり4Kクラスの素材が欲しい。だから4K動画は大歓迎だ。
そのままVRを楽しむなら動画として書き出してYouTubeである。動画をフォトストリームに描き出して、それをYouTubeアプリからアップロードするという手順でOk。
Insta360 ONEで撮影した動画は独自形式なので、この手順が必要だ。
ステッチ部分(前後のつなぎめ)はちょっと気になるが、VR動画ならではの迫力を簡単に楽しめる。
面白いのは、撮影した4K動画を素材に、フルHD動画を生成できること。「自由編集」モードにし、リアルタイムで方向や拡大、縮小を調節しながら4Kの全天球動画を1本のフルHD動画に仕上げることができるのである。
そうして作ったフルHDの動画がこちら。
これを応用したユニークな機能が「バレットタイム」だ。
映画「マトリックス」で有名になった撮り方で、カメラが常に中心を向いた状態で被写体をぐるぐる回りながら撮影する動画を撮れる。
そのための道具である“ひも”と三脚穴につけるアダプターは同梱(どうこん)。
こんな感じでカメラに装着。
あとはひもの端を持ち、バレットタイムモードで撮影を開始し(ボタンのトリプルクリック)ぐるぐる1秒に1回くらいの速度で回しながら撮影。
作業自体は簡単だ。慣れてくるといろんな動画を楽しめるはず。
今回は自撮り棒に装着してぐるぐる回してみた。
バレットタイムモードで撮影した動画に編集を施し、再生しながら速度を4x(早回し)から1/2x(スロー)まで速度を指定する。
すると、720pのバレットタイム動画を作ってくれる。
今回はベーシックに回しただけだが工夫次第ではいろんな遊び方が可能だ。
さらに動画関係では、FacebookやYoutubeのライブ配信機能を使った全天球ライブも面白い。
通常の全天球ライブ撮り(VR映像をライブ配信できる)、通常の映像(全天球カメラを生かした超広角やリトルプラネットによる配信もできる)によるライブの2つが選択可能だ。
iPhoneにInsta360 ONEを装着した状態で、Live配信(360度と動画配信の2種類ある)をタップし、配信手段を選ぶと、配信が開始される。
4G回線で360度のストリーム配信を行うとどうしても帯域が狭いせいで解像度が落ちるし大量のデータ通信が発生するのでWi-Fi環境がおすすめだ。
と、Insta360 ONEの機能を一通り遊んでみたわけだが、Insta360 ONEは4K動画に対応した全天球カメラであると同時に、全天球の素材を使って面白い映像作品を作って遊ぼうというカメラなのである。
特にリトルプラネット動画やリトルプラネット写真を手軽に楽しめる。
全天球で遊びたい人に超お勧め。
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