調査リポート
» 2007年08月10日 18時30分 公開

世界の投信残高22兆ドル、約半分が米国――日本は8位

投資信託の人気が高まっているのは日本だけでなく、世界的な傾向のようだ。特に米国では人気が高く、株よりも投信を保有する家庭が多い。

[Business Media 誠]

 投資信託の残高※が世界的に増えており、2007年3月末時点で2006年12月末比4.6%増の22兆7200億ドルに達した。投信の残高は、2005年の第2四半期(4月〜6月)から連続して過去最高を更新している。日本の投信残高も過去最高の6160億ドル、順位は昨年12月末と変わらず8位だった。トップの米国は10兆7640億ドルと、1国で投信残高の半分近くを占めている。

※顧客から集めた資金を運用する残高

 投資信託協会は8月10日、「投資信託の世界統計」(2007年第1四半期)を発表。世界各国の投信協会が組織する「国際投資信託協会」がまとめたもので、加盟国42カ国からデータを集計している。

全てのタイプで残高が増加

 昨年12月末と比べ今年3月末の残高は、全てのタイプ(株式投信、公社債投信、MMF、バランスファンド)で残高が増加した。国内外の株式を組み込んでいる株式投信の残高は、10兆9600億ドルで同4.4%の増加。国や公団などが発行する公社債を運用している公社債投信は3.7%増、公社債やCP(Commercial Paper)など短期金融商品を中心に運用するMMFは4.7%、株式と債券の両方に投資をするバランスファンドは6.8%だった。

投信残高上位10カ国。米国が1位で、日本は8位

 ただ株式投信の資金純増額(購入額)は、昨年12月末の1500億ドルから1180億ドルに減少。米国やアジア諸国は大幅に増加したが、ヨーロッパが伸び悩んだ。またMMFも、同1430億ドルから1340億ドルに減少した。投資信託協会では「株式投信とMMFの資金純増額は減少したものの、解約額が少なかったため、残高は伸びている」と話した。

米国の家計では株より投信の方が多い

 FRB(連邦準備制度理事会)の調査によると、米国の家計では2005年を境に株と投信の保有割合が逆転した。昨年12月末時点で金融資産に占める株の割合は13.0%、投信は14.4%。ITバブルの影響もあって1999年に株の保有割合は25%を超えたが、その後は下落傾向になっている。

 日本銀行調査統計局によると、日本は現金と預金の保有割合が依然として高く、昨年12月末時点で50.5%。株の保有割合は11.9%、投信は4.3%で米国と比較すると低い。ただ政府は「貯蓄から投資」を掲げ、日本の家計も米国型にシフトするよう促している。銀行や郵便局などで投信を購入できることもあって、残高は過去最高を更新し続けている。

 

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