お勧めストレッチを図でいくつか紹介します。 ここで紹介するストレッチは、いままで述べたような悪い姿勢で痛めた体に効果があります。
そのほか「気持ちが良ければ」どんなストレッチでも構いません。ストレッチの効果を高めるには、「気持ちが良い範囲でゆっくりやること」です。息を止めず、痛くなるまで無理にやらないでください。息は、前に倒すときは「吐き」、後ろに反るときは「吸う」ようにします。これは呼吸時の筋肉の動き方によるものです。
また、ひねるストレッチには注意してください。ひねることは体のどの部位でも危険が伴います。ゆっくり行うなら大丈夫です。急激または無理にやると、痛める危険性があります。
私個人の体験としても、ストレッチは大切な習慣です。もともとバレエやダンスをしているのですが、数年前から原因不明の足の痛みに悩まされました。当初はバレエで無理に足を開いたのがいけなかったのだろうかと思っていました。しかし、足の痛みはダンスが原因ではなく、PCに向かう職業(当時エンジニア)で腰に負担がかかっており、腰からつながった股関節の周辺の筋肉に影響を与えたことにより、足が痛くなっていたのです。当時はダンスをやめることも考えましたが、やめずに済んで本当によかったです。いまでは、「すべての元凶は腰だ」と分かり、腰を重点的にストレッチして、硬い体も徐々に柔らかくなってきているようです。
ゴルフで体を動かしたり、温泉で体を温めたりすることは、ともに血液の循環を良くするので体には良い効果があります。体に良いことをしているのに、逆に不健康になってしまうことがあります。それは今回の姿勢について考えれば、何が原因か分かります。ゴルフや温泉で体を温めた後が問題なのです。その後の宴会? いえいえ、少量の酒ならまだ体の血行を良くするので、これも問題ありません。
例えばゴルフ。せっかく運動して体の状態が良くなったのに、帰りのドライブや列車での長旅が問題となります。長時間の運転や列車での移動は、まさに今回のPCに向かう姿勢と同じです。腰を曲げたりしていませんか? 渋滞に巻き込まれたりすれば、より長時間腰を曲げていることになります。実は、ゴルフをすることで(その後アルコールなどを飲めばなおさら)、普段よりも体が柔らかくなっているので、いつもより無理な姿勢ができるのです。それによって、いつもより体を痛めやすいのです。
温泉も同様です。体を温めても温泉旅行には宴会がつきものです。飲酒はいいにしても、長時間あぐらをかいて腰を曲げて宴会するのが腰に悪いのです。せっかく良くなった腰痛が、これでは逆戻りです。宴会はせめてテーブル席で、長居せず、すぐに眠ってしまえばいいのです。後の帰り道の注意はゴルフの場合と同じです。
仕事中は長時間PCに向かいすぎないように注意して、たまに今回紹介したストレッチを試してみてください。それでもどうしても治らない症状に悩まされているなら、今回取材で協力していただいたようなカイロプラクティックなどに相談してみるのもよいでしょう。
セサモイドカイロプラクティックオフィス
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