明日から始める! 初めての自転車通勤(最終回)冬場の通勤、どんな服装がいい?(6/6 ページ)

» 2010年02月25日 18時00分 公開
[西幡治美(金森マーケティング事務所),Business Media 誠]
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レース、出てみる?

 数回にわたって自転車通勤をおすすめしてきたこの連載。最後に、毎日自転車に乗っているうちに通勤だけでは物足りなくなってきた皆さんのために、挑戦しやすいレースをご紹介しよう。

シクロクロス

 もともとは、ヨーロッパのロード選手が冬季にも自転車に乗るために始めた練習スタイルがレースとなった。従って、自転車のオフシーズンである真冬が、シクロクロスのオンシーズンになる。

 競技は時間制で、オフロードを周回する。スピードを出せる平坦地と、ハイレベルなテクニックを要するオフロードが入り交じっているコース上には自転車をおり、担いで走る個所がいくつか設置されており、選手達は思い思いのスタイルでコースを駆け抜ける。

 初心者はマウンテンバイクでも参加できることと、40歳以上の「マスタークラス」が用意されていることで、体力、実力の両方の観点からレースを楽しめるような配慮がなされている。

 コースが比較的短く、応援する側もレース全貌を見届けられるうえに競技時間が短いので飽きにくいため、家族も誘いやすい。日本で最大の競技団体は、「関西シクロ」(参照リンク)。出場選手がとても多いので、レースが2回に分けられるカテゴリーもある。

デュアスロン

 トライアスロンの競技のうち、スイムをランに置き換えた陸上複合競技。水泳がないため、日本では秋から冬、翌年の春にかけて全国でレースが開催されている。

 ラン−バイク−ランと続けて競技を行うが、初心者向けに距離が短いクラスも設定されているため、挑戦しやすい。また、チームごとのエントリーで競う部門や、マウンテンバイクやクロスバイクでも挑戦できるクラスや、ショートクラスもあって、楽しみ方が豊富なのもいい。

 カーフマン ジャパンデュアスロングランプリ(参照リンク)が世界選手権選考レースとなっている。ビジネスマンでありながら世界に挑戦し続ける高橋泰夫選手(43歳)は2008年に40〜45歳のカテゴリーで世界一に輝くなど、世界レベルの選手達が集うレースを手軽に目の当たりにできる。


 自転車を通勤ツールにすることで、毎日の生活の中に自然と運動を取り入れられる。楽しく気ままに乗り続けるうちに、いつの間にか筋肉量がアップし、洋服のサイズがダウン。肩こりや腰の痛みに悩まされることが減り、風邪も引きにくくなる。食事は美味しく食べられ、自転車のおかげで太りにくくなった体には、カロリーも気にならない。

 通勤だけでもいいけれど、休日サイクリングで増えた仲間達といつかはレースに……そんな良いスパイラルがつながっていく可能性も広がるのも、自転車の大きな魅力だ。

 いかがだろうか。通勤を自転車にするだけで、あなたの生活が大きく変わるかもしれない。本連載が、健康的な生活の一助となれば幸いだ。

 →明日から始める! 初めての自転車通勤(1)

 →明日から始める! 初めての自転車通勤(2)

 →明日から始める! 初めての自転車通勤(3)

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