本田技研工業は3月18日、ホンダユーザーのカーライフをサポートする会員制度「Internavi LINC(インターナビ・リンク)」を開始する。iPhoneなどのスマートフォン向けにルート情報を提供する「ドライブロケーター」などが含まれる。利用料金は無料。
インターナビ・リンクでは、カーナビを利用した双方向情報ネットワークサービス「インターナビ・プレミアムクラブ」の情報を活用した交通情報のほか、登録車両のメンテナンス時期、燃費履歴などの管理がPCや携帯電話、スマートフォンからできるようになる。
新たに開発したiPhone向け「インターナビ・リンクアプリ」から呼び出せるドライブロケーターは、インターナビユーザーからリアルタイムに寄せられるフローティングカーデータ(FCD)を基にルート設計を行う「インターナビ・ルート」を、iPhoneの「Googleマップ」上に表示する。
また、FCDを使った渋滞予測を活用し、目的地に予定した時間に到着するための推奨時刻とルートを案内する「出発時刻アドバイザー」、目的地や現在地付近にある駐車場を料金や駐車形態などのニーズに応じて検索し、地図上に表示する「駐車場セレクト」なども提供。
このほか、消耗品の交換時期をメールで知らせる「メンテナンス記録」や、ガソリンの給油量や金額を入力することで燃費推移グラフがかくにんできる「給油燃費グラフ」など、カーライフを支援するアプリケーションを用意する。
インターナビ・リンクへの登録は、ホンダディーラーで行う。3月18日から会員登録できるのは2011年3月以降に新車登録したユーザーが対象(インターナビ・プレミアムクラブの既存会員も同様のサービスを受けられる)。それ以前に新車、中古車登録をしたホンダユーザーは6月から会員登録が可能になる。
また、「インターナビ・プレミアムクラブ」会員向けの無料データ通信サービス「リンクアップフリー」を、3月17日以降に発売するすべての車種に順次適用を拡大する。第1弾は、フィットシャトルとなる。
同時に、通信キャリアをウィルコム(PHS)からソフトバンク(3G)に変更する。これにより、通信範囲と通信速度の改善が実現するという。同社では、「リンクアップフリーの適用拡大により、さらに多くのリアルタイム走行データ(FCD)の収集が可能となり、精度の高い渋滞予測などの交通情報を配信できるようになる。その結果、スムーズなルート案内によるCO2削減に貢献できる」とコメントしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング