mixiユーザーであれば、確かにmixiページを作るのはとても簡単。PC初心者でも簡単にページを作れる。しかしそこでフォロワー数を増やし、さまざまなプロモーションをしていきたい中上級者にとっては、次に何をしていいか分からず、他との差別化や運用が難しい……現状のmixiページを運用してみると、そういう印象を受ける。
しかし原田氏の考えるmixiタウン構想では、企業やサービス、店舗といった「mixiの外」にいるプレーヤーたちが、mixi内にあるソーシャルグラフや口コミを利用できることを目指しているはずだ。それなのに、キャッチフレーズである「mixiページでうわさにする!」の実現が難しいのでは、がんばって運営を続けようという意欲のある企業が減ってしまう。
もちろん、mixiページはまだアクセス解析機能の提供が始まったばかりで、これからアプリやポイント、課金システムなどさまざまな機能が追加されるのだろう。今後、mixiページの活用事例が増え、ノウハウが広く共有されていくことに期待したい。
mixiはFacebookの3倍ものアクティブユーザーを抱える、日本最大のSNSだ。ユーザー数が増え、サービスが多様化する中で、さまざまなリクエストにどう応えるのか。さらに「タウン構想」という形で、mixiの一部をオープン化し、プライベートとオープンという対立する概念にどう折り合いをつけるのか……次回はそれを考察する。
→第1回 mixiを使っているのは誰なのか、そして新インタフェースの理由
→第2回 サービス開始から2カ月、「mixiページ」は今どうなっているのか
→第3回 足あと廃止は改悪なのか、進歩なのか――ユーザーコミュニケーションの重要性
→最終回 1500万人を満足させることは可能か――問われる「ネットベンチャーの雄」の舵取り
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