では具体的に、どの航空会社に乗ってはいけないのか。世界で航空監督機関として米連邦航空局と並んで最も信頼されている欧州委員会は、「乗ってはいけない航空会社リスト」を公表している。リストアップされた航空会社は、欧州の飛行場を使うことは許されないだけでなく、領空にも入ることも禁じられている。いわゆる航空機の「出禁リスト」だ。
最新のボーイング737-900ERを導入するライオン・エアーはパイロットが薬物所持で捕まった(出典:ライオン・エアー)
リストには、295の航空会社が並ぶ。国別にみるとアフガニスタン、アンゴラ、コンゴ、インドネシア、カザフスタン、キルギス、リベリア、モザンビーク、フィリピン、スーダン、北朝鮮、イラン、ガーナなどだ。パイロットが薬物所持で捕まったインドネシアのライオン・エアーもこのリストには含まれている。
かつては無事に目的地に着陸すると機内で拍手が沸き起こったものだが、もうそんな時代は過ぎた。だがそれでも警戒すべき航空会社は世界中に存在する。特にアジアやアフリカで航空会社を選ぶ際には、その事実を気に留めておくべきだろう。
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