もう一つ、伴走者としての親がすべきは「親にしかできないことを考える」ことです。例えば、子供がもう少し勉強したいと考えたなら、その費用の捻出は、他の誰でもない親が考える仕事です。もっと些細なことでもいいかもしれません。朝起きるのが苦手な子供を「ちゃんと叩き起こす」のも、同居している親にできること。身だしなみが整っているかどうか、世間の大人が見ておかしくない格好をしているのかどうかチェックするのも、ある種の親の仕事と考えてもいいかもしれません。できることはたくさんあるはずなのです。
今回の話は「極端な」親と「いつまでも自立できない」就活生の話、という構図に見えます。が、少なくとも、就活生は社会人の入り口には立っていますが、まだまだ子どもです。もっとサポートしてあげてもいい。ただし、相手のためを思ってやっていることが、往々にして相手を苦しめているという事実を親は知るべきでしょう。自分の行動を戒めるとともに、頑張っている就活生に「救いの手」を差し伸べられるのは自分たちだけと、自覚していただければ幸いです。
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