個人投資家向けの外貨売買金融商品「FX」市場が回復傾向にある。矢野経済研究所では、2012年末からの円安進行を受けて為替相場も活性化したため、個人投資家の投資マインドが好転し、取引も活発化したと分析する。
店頭FX市場は、預かり証拠金残高、口座数、取引高のいずれも増加基調。2013年3月期の市場規模は1兆321億円(前年同期比13.2%増)、口座数は415万口座(同11.6%増)、年間取引高は2488兆1086億円(同38.6%増)だった。
また、2014年3月期の市場規模を1兆2581億円(同21.9%増)と予想。法人需要の掘り起こしや個人顧客には初心者向けのシステムトレード導入の動きが強まっていることを受け、口座数は481万口座(同15.9%増)を予想する。取引高は2013年4〜6月の段階で前年1年間の規模に達していることをふまえ、4000兆円(同60.8%増)に達する見込みだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング