元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。アイティメディアのONETOPIでは「ディズニー」や「博物館/美術館」などのキュレーターをこなしつつ、自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め日々試行錯誤中。
「宮田さん、最近Facebookで出てくる『知り合いかも?』の精度が上がってると思いません? ちょっと気持ち悪いんですけど……」
Business Media誠編集部にお邪魔したときの話です。確かに最近、同じような話を聞く機会が増えました。調べてみたのですが、残念ながらFacebookが何をしているのかはっきりと分かりませんでした。
友達関係を探り当てる計算方法の精度が本当に上がったか、もしくは「何らかの方法」で連絡先情報を利用しているかくらいしか思いつきません。
筆者と編集部とで集めた情報を列挙すると、
といったものがありました。しかし、筆者は「どれも確証がないなあ」と思っています。
原因が分からない状況では、原因になり得そうなことをつぶしていくしかありません。筆者の場合、iOSのプライバシー制限で「個人情報が詰まっているアプリのデータをTwitter、LINEなど他のアプリにアクセスさせない」という方法を採っています。これなら、OSに不具合がなければ連絡帳などのデータが外に出ていかない……はず。
さらに、Facebook上の設定をチェックし、連絡先の情報をFacebook側に同期しているかどうかを確認しましょう。ただし、これらの方法は「あくまで自分の情報を外に出さない」という自衛方法でしかありません。
最近では、さまざまなアプリやサービスが利便性向上のために連絡先情報へのアクセスを要求してきます。つまり、「自分の電話番号を知っている誰か」が何らかのサービスに連絡先情報を渡してしまうことまでは防げないのです。
この点について、筆者はすでにあきらめています。もはや「データはあちら側に渡ってしまっている」ことを前提で動くしかありません。このやり口に気付くのが遅すぎたということなのかもしれません。
なるべく自分を隠したいのであれば、「TwitterやLINEでのプロフィール写真と、Facebookのプロフィール写真をまったく違うものにする」というのも1つの方法かもしれません。あとは投稿範囲をすべて「友達のみ」としておくくらいでしょうか。
それでも自分のFacebookに表示される「知り合いかも?」が気持ち悪いということであれば……、みなさんがお持ちの超高性能なフィルタに期待しましょう。つまり、見なかったことにするだけです。
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