インタビュー
» 2014年07月02日 08時35分 公開

年末年始、どんなアイスが売れた? 膨大なデータから見えてきたこと仕事をしたら“レシート”が集まった(後編)(5/6 ページ)

[土肥義則,Business Media 誠]

アイス市場に引き継がれているもの

平野: アイス市場はここ10年くらい伸びていて、昨年は過去最高の売り上げを記録したそうですね。レシート枚数を見ると、昔からある定番が上位に並んでいました。この結果を受けて、「アイス市場はイノベーションが起きていない」という見方ができるかもしれませんが、私はそう思っていません。成長が止まっているのではなくて、アイス市場には“伝統芸”のようなものが脈々と引き継がれているのではないでしょうか。

レシート枚数をみると、上位には定番商品がズラリと並んでいる

土肥: ほほー。確かに“伝統芸”かもしれません。ピノを取材したときに、森永乳業の担当者はこのように言っていました(関連記事)。「(ピノは販売してから40年近く経っていますが)作り方そのものは変わっていません。世の中の変化に合わせて、ピノのレシピも変えてきました。ただ、お客さんから『ピノの味、変わったね』と思われてはダメ。『これがピノの味だよね』と思われるように、レシピは少しずつ、少しずつ変えてきました」と。

 レシピを変えて「あれ? 味が変わったよ」と感じて、それが好みの味でなかったら、既存のファンは離れていく。でも、既存ファンも気付かないくらいおいしく改良されているのであれば、既存ファンは離れず、さらに新しいファンが増える可能性が高い。レシピを変えているのにもかかわらず、気付かれない――これは、まさに“伝統芸”ですよ。

平野: パッケージは同じでも、裏で企業はものすごい努力をしているんでしょうね。例えば、レシート枚数が最も多かったガリガリ君もひょっとしたら、氷の粒を0.1ミリ単位で見直しているのかもしれません。

 あと、今回の分析をして分かったことですが、アイスって共通の話題がしやすいんですよね。

土肥: どういうことでしょうか?

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