ちょうどそのころ、某タレントが出演したバラエティ番組の中で「オールスター戦って、遊び半分でやるファン感謝デーみたいな試合なんですよね」と大マジメに語っていたのを見て、私自身、非常に憤りを覚えた。しかしながら、こんなくだらないパフォーマンスを2年連続で見せられては、そう思われても致し方ないだろう。
前述したが、今年の球宴ではこうした茶番劇が封印され、大谷やエルドレッドの熱いスーパープレーが飛び出すなど、ようやく球宴らしい試合となって人気及び質ともに凋落傾向にあった流れに歯止めをかけられたのは救いであった。だから冒頭で「久しぶり」と評したのだ。
ひと昔前までのように球宴は選出されたプロ野球選手の誰もが「誇り」と感じ、グラウンドで躍動する夢舞台であってほしいと思い続けているのは筆者だけではないはず。真夏に行われる球宴は、野球ファンのビジネスパーソンたちにとっても興奮や感動によって与えられる「一服の清涼剤」となるべき貴重な場だ。NPBと選手たちには、くれぐれもオールスター戦の価値を損なわないようにお願いしたい。
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