さて、2015年は消費税増税(10月)とエコカー減税の終了(3月)、2つの駆け込み需要がある。このため、2015年は「売り手市場」になると予測されている。
適用税率が決まるのは「クルマの登録時」となる。日本メーカー新車ディーラーの営業担当者に聞くと「具体的には、陸運局で登録が認可され、ナンバーが交付された日が対象。契約時ではありません。このため、例えば納車に時間がかかる人気車種でしたら、ギリギリでは間に合わない可能性があります。特にエコカー減税対象となる人気のエコカー、ハイブリッドカーはこの傾向が強いです」とのこと。このため増税や減税終了の直前はクルマが品薄になり、駆け込みでは希望通りにならない可能性があるわけだ。
ともあれ、高額な商材となるクルマ購入の検討時期はやはりボーナス期が多いだろう。ボーナス期と前述した決算期を軸に、いつがよさそうか、消去法で検討してみる。
直近のクルマ購入時期を考察 | 傾向と考察 |
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2015年12月まで | 消費税増税にも、エコカー減税にも間に合わない |
2015年6月まで | ボーナス期。消費税増税には間に合うが、エコカー減税の適用に間に合わない |
2015年3月まで | 消費税増税、エコカー減税には間に合う。決算期である。ただ、駆け込み需要の増加により、よい条件で契約できるか。納車まで数カ月かかるほどの人気車種は間に合うか否かなどに懸念 |
2014年12月まで | ボーナス期である。消費税増税・エコカー減税に間に合う。四半期決算期でもある。3月の決算期と比べると条件は悪いかもしれないが、何度か足を運んでじっくり決められる |
2014年8月〜11月まで | かなり急なスケジュールだが、2014年6月のボーナスを原資に、9月、12月の半期決算期、四半期決算期に間に合わせられる。2015年の消費税増税とエコカー減税の終了による駆け込み需要でほぼ焦らなくてもよい日程 |
これをふまえると、直近では「2014年12月までの納車」とする手段がバランスがよい感じだ。家族との相談、決定から納車まで2、3カ月は要することふまえ、そして余裕をもって消費増税+エコカー減税を考慮するなら、ともあれ「2014年8月〜9月ごろから検討」をはじめるとよいだろう。
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