先日、「かっぱ寿司」全店で、クレジットカードと電子マネー決済サービスの開始が発表されました。
「かっぱ寿司」は株式会社コロワイド傘下の回転寿司チェーン店。2015年7月上旬をめどに全341店舗でサービスが展開される予定で、“全国展開する回転寿司チェーンで、クレジットカードと複数の電子マネーが全店舗で利用可能となるのは、初めて”とのこと(参照リンク:「かっぱ寿司」全店で、クレジットカード・電子マネー決済サービスを開始)。
では、今まで回転寿司チェーン店でクレジットカード決済ができなかったのはなぜでしょうか? おそらく、手数料の都合ではないかと思います。クレジットカードを使えるようにすると、店舗はカード利用の数パーセント分をカード会社へ支払うことになります。
単価の低い回転寿司チェーン店では、その手数料を支払うことが利益の痛手となっていたと読み取れます。長いことデフレが続いていましたから、それは仕方ないかもしれません。
利用者側としては、クレジットカードや電子マネーが使えるようになるのはうれしいことです。カード決済ができればポイントが貯まり、それを有効活用できる店舗が増えますから、素直に喜んで良いと思います。
また、先の発表において、導入する決済サービスに「訪日外国人向け 銀聯(ぎんれん)カード」とあります。回転寿司チェーン店でクレジットカードが使えるようになったのは、アベノミクスの影響もあるのではないかと。
「訪日外国人向けというか訪日中国人向けでしょ?」と、つっこみたくなりますが、訪日外国人向けとして銀聯カードを使えるようにしている背景に、円安による訪日外国人増加という事実があるのは間違いないでしょう。
では、かっぱ寿司でクレジットカード・電子マネー決済ができるようになるメリットは何でしょうか?
その答えを探る前に、導入される決済サービスを見てみましょう。
こうしてみると、交通系を含めさまざまな電子マネーでの決済ができるようになることが分かります。ただ、少し気になるのは、国内なのにJCBが入っていないことぐらいです。
ともかく、クレジットカードや電子マネーで決済ができるようになれば、それなりにメリットは大きいと思います。
ポイントが貯まるという観点からすれば、現金払いよりもクレジットカード決済のほうがお得です。高還元率のクレジットカードが生きてきます。
交通系電子マネーをクレジットカードでチャージするとポイントが付与されます。つまり、交通系電子マネーを利用してお寿司を食べつつ、ポイントを貯めることができます。
電子マネー決済が可能になるということは、貯まった電子マネーを有効活用できる場が増えるということです。今後の展開として、ほかの回転寿司チェーン店も追随してクレジットカードや電子マネー決済を導入し、使える店舗が増えて流通度が高まれば、利用者にとってメリットとなります。
回転寿司チェーン店は他にもたくさんあります。かっぱ寿司のようにクレジットカードや電子マネーでの決済ができるよう、追随してくれることを願います。(堀聖人)
堀聖人
マネーの達人 編集部ライター
「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を生かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。
保有資格:第二種証券外務員資格
copyright (c) "money no tatsujin" All rights reserved.
Special
PR注目記事ランキング