驚きと興奮、再び――写真で見る「iPad mini」:薄い、軽い、持ちやすい!!(2/2 ページ)
かねてからうわさがあった7インチクラスのiPadが、「iPad mini」として正式に発表された。その薄くて軽いボディや解像度がXGAになったディスプレイの使用感をハンズオンコーナーでさっそくチェックした。
非Retinaとは思えない「高密度感のあるディスプレイ」
すでに従来のiPhoneやiPadを体験している人で、速報ニュースを見て「iPad miniはRetinaディスプレイではないのか」と落胆している人もいるかもしれない。しかし、ちょっと待ってほしい。筆者がiPad miniの実機を見て、目を瞠ったのが意外なほどの“ディスプレイの美しさ”なのだ。
むろん、数字だけ見れば、iPad miniの解像度は1024×768ドット(XGA)であり、Retinaではない。だが、スクリーンサイズが9.7インチから7.9インチにサイズダウンしたことで、体感的な密度感が高くなり、数値以上の高密度さを感じるのだ。写真や映像の表示、日本語のWebサイトや電子書籍などさまざまな表示を試してみたが、iPad miniの画面表示は十分に美しいと感じた。9.7インチ iPadにおけるRetinaディスプレイ搭載の有無ほどの差はなく、単独で見れば十分に美しいといえるクオリティだ。
一方、表示品質以外の面では、今回、狭額縁設計を取り入れてまでもアスペクト比を従来のiPadから変えなかった点を高く評価したい。他社の7インチクラスのタブレットでは、Nexus 7のようにアスペクト比16:10など縦長のディスプレイになる傾向が見られるが、iPad miniではiPadと同じくアスペクト比4:3を維持。これにより膨大な量のiPadアプリとの互換性を保った。また、タブレット端末ではWebブラウザでフルサイズのWebサイトを見ることが多いことを鑑みても、iPad miniでもiPad同様のアスペクト比を維持したことは正解と言えるだろう。
初代iPad登場時のような驚きと興奮
iPad miniの発表、そして実機体験を通じて、筆者の胸に沸々と沸きあがってきたものがある。それは初代iPad登場の時に感じた、驚きと興奮である。iPadはこれまでのPCにはない新たなコンピューティングの可能性を示し、実際に人々の生活を変えてきたが、iPad miniはその領域をさらに拡大するものだ。持ち運びしやすいサイズと重量になったことにより、より多くの人がより多くの利用シーンで「iPadによる革新」を享受できるようになるだろう。iPad miniによって、小型タブレット市場が一般ユーザー層に一気に広がり、その可能性が爆発的に拡大するのは間違いない。
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