第2回 ホーム画面の操作性はどう? サクサク動く?――「HTC J butterfly HTL21」:「HTC J butterfly HTL21」の“ここ”が知りたい(2/2 ページ)
スマートフォンの顔ともいえるホーム画面。「HTC J butterfly」ではHTCが開発した「HTC Sense 4+」が採用されており、さらに操作性に磨きがかけられている。そのUIと、動作がどれだけスムーズなのかを紹介しよう。
ワンタッチで“サブメニュー”を呼び出せる
ディスプレイ面の下部には、戻る/ホーム/マルチタスクキーがセンサーキーとして搭載されている。Android 4.0以降は、画面下部のナビゲーションバーにキーを設ける機種が増えているが、その分表示領域が狭くなってしまうのがデメリットだ。HTC J butterflyでは1080×1920ピクセルの領域をフルに活用できるのが嬉しい。ホーム画面上でホームキーを長押しすると「Google Now」が起動し、検索やGoogle Nowのコンテンツが利用できる。マルチタスクキーを押すと、最近使用したアプリ一覧が現れる。Android 4.0以降の標準UIでは縦スクロールで一覧表示されるが、HTC J butterflyは横スクロールする独自のタイプ。アプリのサムネイルも大きく斜めに表示するなど、見せ方が凝っている。サムネイルを上方向にフリックすると一覧から削除され、アプリは終了する。なお「すべてを終了する」項目は用意されていないが、起動中の全アプリを終了させたければ、プリインされている「タスクマネージャー」の「全て停止」を選べばよい。
マルチタスクキーに、(サブ)メニューの呼び出し機能を割り当てられるのは便利なポイントだ。メニューキーを備えていないAndroid端末でアプリを利用すると、サブメニュー呼び出し用のボタン(以下、メニューボタン)が画面右上に表示されることがあるが、上方向に指を移動させないといけないので不便だ。5インチの大きなディスプレイを備えるHTC J butterflyならなおさらだろう。また、twiccaやFacebookのように、メニューボタンが画面下部いっぱいに表示される場合もあり、表示領域が減ってしまう。HTC J butterflyでは、「設定」→「ディスプレイ、ジェスチャ、ボタン」の「ボタン」から、「短押しでメニュー、長押しでアプリ利用履歴を表示」か「短押しで利用履歴、長押しでメニューを表示」に変更できる。ちなみに筆者は長押しでメニューを表示するようにしている。この設定変更により、twiccaやFacebookなど画面下部に表示されるメニューボタンがなくなる。もちろんマルチタスクキーからサブメニューを出せるので、指の移動が少なくなるわけだ。
通知バーからできること
HTC J butterflyのOSはAndroid 4.1なので、通知バーからできることが拡張されている。通知バーの表示内容を2本指で触れながら下にドラッグすると、表示領域が広がり、表示内容に連携した操作が可能になる。例えば不在着信があると、通知バーから直接かけ直したりSMSを送ったりできる。スクリーンショットを撮った後に、通知バーのサムネイルから直接共有したりメールを送ったりもできる。Gmailを受信すると、最初は件名を確認できるが、表示領域を広げると、本文も表示されるようになる。また2件以上の新着Gmailがあると、最初は「○件の新着メールがあります」と出るが、表示領域を広げると各メールの件名を見られる。
不満に感じるのが、この通知バーに表示されるショートカットが少ないこと。用意されているのは「設定」と「省電力」モードのみ。ほかの機種でよく見られるWi-Fi、Bluetooth、画面回転、マナーモードなどの項目は用意されておらず、各種設定のショートカットにはウィジェットを活用する必要がある。設定、モバイルデータ通信、Wi-Fi、自動同期、ローミングをまとめた「データダッシュボード」と、輝度、タイムアウト時間、Wi-Fi、自動同期、Bluetoothをまとめた「パワーダッシュボード」のほか、テザリング、マナーモード、機内モードなどをワンタッチでオン/オフにできるウィジェットを個別に設置できる。12個ほどの設定をまとめたウィジェットもほしいところだ。
多数のアプリインストール後の動作速度はどう?
筆者がHTC J butterflyを使い始めてから約2カ月。現在は50個ほどのアプリをインストールして使っているが、ホーム画面やアプリトレイのスクロール、アプリやウィジェットの設置、ピンチインのサムネイル表示など、動作全般は購入時と変わらずキビキビしていて快適だ。またフリーズしたことも今まで1度もなく、安定して使えている。ロック画面に表示される天気予報のアニメーション、リングが拡大されてロックが解除される動き、ホーム画面で立体的に切り替わるページ、ページのサムネイル表示でパネルが立体的に集まる様子など、1つ1つの動きを見るだけで楽しいのも、満足感に貢献しているように思える。
次回はテーマや壁紙などのカスタマイズについて紹介したい。
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