写真で解説する「AQUOS PHONE Xx 206SH」:フルセグはどんな感じ?(2/2 ページ)
高精細な5インチフルHDディスプレイやフルセグを搭載した「AQUOS PHONE Xx 206SH」は、ソフトバンク夏のフラッグシップモデルだ。外観、フルセグ、ソフトウェアを中心に、見どころリポートした。
フルセグの連続視聴時間は? B-CASカードは不要?
機能面のトピックはやはり「フルセグ」だろう。主に携帯電話向けに提供されている「ワンセグ」は、地上デジタルテレビの放送波の13セグメントのうち、1セグメントを使ったもので、解像度は240×320ピクセル。フィーチャーフォン(従来の携帯電話)では無理のない解像度だったが、HDやフルHDディスプレイ搭載のスマートフォンではどうしても映像が粗くなってしまう。「以前からテレビをきれいな画質で観たいというニーズがあった」(説明員)そうで、スマホでフルセグを視聴できる規格(後述するソフトCAS)が整ったことから、搭載される運びになった。13セグメントすべてを使えるフルセグの解像度は1080×1920ピクセルなので、フルHDディスプレイの解像度もフルに生かせるわけだ。また、フルセグのフレームレート/秒はワンセグの15から30に増している。
家庭用のテレビで地デジ放送を視聴するにはB-CASカードが必要になるが、スマートフォンの場合、B-CASを挿すスペースがないため、「ソフトCAS」というソフトウェア上の仕組みでフルセグを観られるよう対応している。また、206SHはフルセグ番組の録画にも対応しているが、「ARROWS A 202F」はフルセグの録画はできない。ただ、高解像度のフルセグは番組のデータ量も増す。説明員によると、録画時間は「64GバイトのmicroSDXCで8時間ほど、内蔵メモリ20Gバイトほどに2時間半くらい」とのこと。
フルセグの連続視聴時間も気になるところだ。「まだチューニングをしているところなので確定していないが、恐らく2時間程度では」と説明員は話していた。充電しながらフルセグを視聴することも可能で、フルセグ起動時の充電中でもバッテリーが減るといった“充電負け”はしないとのこと。フルセグは端末への負荷も高そうなので発熱が心配されるが、フルセグ起動時の放熱については「もうひと頑張りしているところ」だそうだ。
ソフトバンクのスマートフォンでは珍しく卓上ホルダに対応しており(同梱される)、端末をセットすれば、充電しながら快適にフルセグ放送を視聴できる。206SHではさらに、家庭用テレビアンテナのケーブルと接続してMicro USBに変換できるアダプターも同梱される。フルセグはワンセグに比べて受信感度に難があるが、この変換アダプターを端末に接続すれば、より安定して放送波を受信できる。自宅や自室にテレビがない人向けの機能といえる。
フルセグとワンセグは1つのアプリに統合されており、これに伴い、「アプリのユーザーインタフェースも見直した」(説明員)という。必要に応じてフルセグとワンセグを切り替えてテレビ番組を視聴できるほか、放送波の受信感度に応じて、自動でワンセグとフルセグに切り替える設定も可能だ。
カメラやユーザーインタフェースは何が変わった?
1310万画素カメラには、シャープ製の裏面照射型CMOSセンサーを採用した。F値が1.9になり、よりたくさんの光をとらえられるようになったほか、デジタルズームによる画像の粗さを軽減する“美”ズーム機能も搭載している。ただし203SHには搭載された光学式手ブレ補正は搭載されず、電子式手ブレ補正のみとなる。インカメラも裏面照射型CMOSセンサーで、画素数は207万。インカメラで身だしなみをチェックできる「手鏡モード」は、フルHDサイズに向上した。
1画面に2つのアプリを同時に表示できる「アナザービュー」は、203SHから拡張されている。203SHで2つ目のミニアプリとして表示できるのはワンセグ、内蔵動画、YouTube、撮影動画に限られていたが、206SHではマップ、予定、SNS、アルバム、メールも表示可能になった。ただし203SHにはあった、アナザービューを呼び出せるクイック起動キーは搭載されておらず、ミニアプリはタスクキー→アナザービューから表示する。
シャープ独自の「3ラインホーム」も継承している。206SHではロック解除やホーム画面のスクロールなどの際に音が鳴るほか、ホーム上のアイコンを長押しすると、より詳細なサブメニューが現れるなどの改良が加えられている。画面消灯時にタッチパネルに指を滑らせるだけで画面が点灯する「Sweep ON」は、206SHでは初期状態ではオンになる(203SHはオフだった)。また、端末を振ると画面が消灯する「Shake OFF」が、新たに搭載された。
関連記事
SoftBank 4G対応:5インチフルHD液晶+3080mAhバッテリー搭載、フルセグ視聴も可能な「AQUOS PHONE Xx 206SH」
ソフトバンク 2013年夏モデルの中でも特にスペックの高さが目を引くのが、シャープ製の「AQUOS PHONE Xx 206SH」だ。高精細な5インチフルHDディスプレイや大容量の3080mAhバッテリーを備えるほか、「フルセグ」の視聴も可能になった。5インチフルHD、フルセグ、Android 4.2搭載――ソフトバンクモバイルが2013年夏モデルを発表
ソフトバンクモバイルが、2013年夏モデルを発表した。スマートフォン6機種とモバイルWi-Fiルーター1機種などをラインアップする。スマートフォン3機種はAndroid 4.2を搭載し、うち2機種は5インチフルHD液晶や「フルセグ」といった高いスペックが特長だ。「AQUOS PHONE Xx 203SH」の“ここ”が知りたい:第1回 AQUOS PHONE Xx 203SH/AQUOS PHONE ZETA SH-02Eの違いは?――外観とスペックを比較
ソフトバンクの春モデルの中でも先進的なスマートフォンとして注目を集めている「AQUOS PHONE Xx 203SH」。「IGZO」を搭載したモデル……といえば、ドコモの「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」も発売中だ。今回は203SHとSH-02Eの違いを調べた。ソフトバンクの「IGZO」搭載スマートフォン「AQUOS PHONE Xx 203SH」、3月8日発売
省エネ性能に優れたシャープの「IGZO」をディスプレイに搭載した「AQUOS PHONE Xx 203SH」が、ソフトバンクモバイルから3月8日に発売される。「AQUOS PHONE Xx 203SH」発売、MNPだと実質価格は1万円未満に
ソフトバンクのフラッグシップモデル「AQUOS PHONE Xx 203SH」が発売された。一括価格は8万円台後半だが、MNPだと月月割が増額されてお得に購入できる。3月上旬以降の発売予定:ソフトバンク、AQUOS PHONE Xx 203SHに「IGZO」を搭載
ソフトバンクモバイルは、来春発売のシャープ製「AQUOS PHONE Xx 203SH」に、省電力性能が高い「IGZO」を搭載すると発表した。バッテリー持ちへのニーズが高まっていることから仕様を変更する。SoftBank 4G対応:4.9インチHD液晶+クアッドコアCPU搭載の4Gスマホ――「AQUOS PHONE Xx 203SH」
シャープのソフトバンク向けフラッグシップモデルがさらに進化して登場。「AQUOS PHONE Xx 203SH」は、Android 4.1、SoftBank 4G、4.9インチのS-CGSilicon液晶システム、クアッドコアCPU、2GバイトRAMなど最先端の機能やサービスが凝縮されている。使いやすさも向上:写真で解説する「ARROWS A 202F」
ソフトバンク向け“ARROWS”として3代目の「ARROWS A 202F」。初搭載となるフルセグチューナーをはじめとした“フルスペック”とバッテリー持ちの両立を目指したモデルとなっている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.