調査リポート

ソフトバンク版iPhone 5/HTC J One/206SHは“パケ詰まり率”0%――MMD研究所が大阪と名古屋で調査

MMD研究所が、大阪と名古屋で7月にスマートフォンのパケ詰まりについて調査。iPhone 5はソフトバンク版が大阪と名古屋いずれもパケ詰まりは0%だったが、au版は大阪が11.37%、名古屋が6.47%だった。

 MMD研究所が、7月16日~19日、22日(いずれも平日)に、大阪と名古屋で実施したパケ詰まりの実態調査を26日に発表した。

 今回の調査は、6月に実施した「東京JR山手線でのWeb表示時間調査」の続編。前回と同じく、通勤ラッシュと帰宅ラッシュ時に各キャリアのiPhone 5とAndroid端末を対象に、Yahoo! JAPANトップページが完全に表示されるまでの時間を計測した。完全に表示されるまでに30秒を経過したものを“パケ詰まり”としてカウントした。

 調査スポットは大阪が大阪駅、なんば駅、天王寺駅、名古屋が名古屋駅、栄駅、金山駅。いずれもLTE(4G)を補足する。調査端末はソフトバンクとau版「iPhone 5」と、Androidがドコモが「Xperia A SO-04E」、auが「HTC J One HTL22」、ソフトバンクが「AQUOS PHONE Xx 206SH」を選んだ。調査時間は7時~9時と17時~19時、調査回数は大阪と名古屋で300回ずつの、計600回。

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 パケ詰まりは、ソフトバンク版iPhone 5、AQUOS PHONE Xx、HTC J Oneは、大阪と名古屋ともに1度も起きなかった。au版iPhone 5は、名古屋では0回だったが、大阪では53回(17.7%)パケ詰まりが起きた(53回はいずれも大阪駅)。Xperia Aは大阪と名古屋の両方でパケ詰まりが起き、大阪で80回(26.7%)、名古屋で27回(9%)という結果だった。Xperia Aは特に天王寺駅でのパケ詰まり(100回中80回)が目立った。


「iPhone 5」の都市別パケ詰まり結果(写真=左)とAndroid端末の都市別パケ詰まり結果
iPhone 5の駅別パケ詰まり結果(写真=左)とAndroid端末の駅別パケ詰まり結果

 Yahoo! JAPANトップページが表示されるまでの時間(全調査平均)は、iPhone 5はau版が11.37秒だったのに対し、ソフトバンク版が2.79秒で、約8秒の差が出た。AndroidはHTC J Oneの2.88秒が最速で、3.56秒のAQUOS PHONE Xx、11.30秒のXperia Aが続く。au版iPhone 5は大阪駅が24.01秒、Xperia Aは天王寺駅が26.68秒で、パケ詰まりの頻度が高い駅での結果が影響して平均時間が上がってしまった。

大阪での、Webページが表示されるまでの時間。左がiPhone 5、右がAndroid端末
名古屋での、Webページが表示されるまでの時間。左がiPhone 5、右がAndroid端末
※タイトルの一部を変更しました(7/26 23:02)。

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