Lenovo、JBLスピーカーなどの背面モジュール追加可能なスマートフォン「Moto Z」発表
Lenovoが、買収したMotorolaのAndroid端末ブランド「Moto」の最新フラッグシップ「Moto Z」および上位モデルの「Moto Z Force」を発表した。背面にマグネットで追加する「Moto Mods」モジュールが特徴だ。JBLのスピーカーや拡張バッテリーパック、プロジェクターなどのModが用意されている。
中国Lenovoは6月9日(現地時間)、米サンフランシスコで開催した「Lenovo Tech World」で、フラッグシップ端末「Moto Z」および上位モデル「Moto Z Force」を発表した。背面に多様なモジュールを追加できるのが特徴だ。
背面パネル式モジュールは「Moto Mods」と呼ばれ、JBLなどのサードパーティー製のものを含むスピーカーや拡張バッテリーパック、プロジェクターなどのModが用意されている。
Modは、マグネット式で端末の背面に簡単に脱着できるという。Lenovoはサードパーティー向けModsプログラムも立ち上げており、今後対応するModが増える見込みだ。
Motoシリーズは、Lenovoに買収されたMotorola Mobilityが米Google傘下時代から提供しているAndroid端末。MotorolaはGoogle傘下でモジュール式端末のProject Araを立ち上げた。Googleで今も続いているProject Araのプロトタイプ端末は年内に登場の予定だ。
Moto Zは、ディスプレイは5.5型(1440×2560)のAMOLEDで、プロセッサはQualcomm Snapdragon 820(2.2GHz 4コア)、メモリは4GB、ストレージは32/64GBでmicroSDスロットを備える。カメラはメインが1300万画素、インカメラは500万画素、バッテリーは2600mAhだ。サイズは153.3×75.3×5.19ミリとかなり薄く(Modを付ける場合はModによって厚くなる)、重さは136グラム。色は黒、グレー、白、ゴールドの4色。
ポートはNexus 5Xなどと同じ「USB Type C」で、ヘッドフォンジャックはない。ヘッドフォンはBluetooth対応のものを使うか、付属の変換アダプタを使う。
Moto Z ForceのMoto Zとの違いは、メインカメラが2100万画素に、ディスプレイが「Moto ShatterShield」採用の割れにくいものに、バッテリーが3500mAhになっている点だ。その分厚さは7ミリとやや厚くなっている。
Moto ZおよびMoto Z Forceは、まず米国で今夏、米Verizonが独占販売し、その後販売地域を拡大していく。価格はまだ発表されていない。
関連キーワード
レノボ | プロジェクター | バッテリー | JBL | Google | Motorola(モトローラ) | Project Ara
関連記事
Lenovo、Project Tango対応スマートフォン「Phab 2 Pro」を発表 9月発売で499ドル~
Lenovoが、Googleの「Project Tango」に対応したスマートフォン「Phab 2 Pro」を発表。価格は499ドルからで、9月に海外で発売する。スマホの画面で自宅の家具を配置したり、部屋に恐竜を表示させたりするなど、スマホ単体でAR(拡張現実)体験ができる。Google、“組み立てスマートフォン”「Project Ara」の開発者版を年内提供へ(今度こそ)
Googleが2013年から取り組んでいるATAPのモジュール式スマートフォン「Project Ara」の開発者向けプロトタイプが第4四半期に登場する。Google I/Oのセッションでは「OK Google、カメラを外して」と言うとカメラモジュールが外れるデモが披露された。日本市場参入は「評価中」――Lenovo幹部が語る、Motorola買収後のスマートフォン戦略
LenovoがGoogleからMotorolaを買収してから1年以上が経過したが、日本のスマートフォン市場に対しては、どこまで注力するのだろうか。その戦略をアジア太平洋の担当者に聞いた。「Moto G」(第3世代)向けのAndroid 6.0アップデート開始
モトローラ・モビリティ・ジャパンは、SIMロックフリースマートフォン「Moto G」(第3世代)のAndroid 6.0 MarshmallowへのOSアップグレードを実施した。Lenovo傘下のMotorola、ブランドの継続を約束
Lenovo傘下のMotorola Mobilityが、「Moto」ブランドの端末開発を終了するといううわさを否定し、MotoとVibe(Lenovoのスマートフォンブランド)の両方のブランドの端末を今後も開発していくと公式ブログで説明した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.