第2回 料金が安い/メモリが大きい/通信が速いAndroid端末は?:最新ケータイ徹底比較(スマートフォン2010年冬モデル編)(2/2 ページ)
ケータイを使う上で機能と並んで気になるのが料金だ。端末代と毎月の利用料金を含めて、トータルで最も安いモデルはどれか。このほか、4種類の“メモリ”と通信速度の実測値についても調べた。
通信速度:下り、上りともにSIRIUS α IS06が速い
ドコモ、ソフトバンク、イー・モバイル端末はいずれもHSDPAに対応しており、対応エリアでは下り最大7.2Mbpsの通信が可能。上りは003Zのみが1Mbps未満の384Kbpsとなっている。
KDDIは、EV-DO Rev.Aの電波を最大3本束ねることで、下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbpsの高速化を実現する「WIN HIGH SPEED」を2010年冬モデル向けから導入した。ただしIS03はWIN HIGH SPEEDには対応しておらず、従来のauケータイ(WIN端末)と同じく下りは最大3.1Mbps。一方「SIRIUS α IS06」はWIN HIGH SPEEDに対応しており、下りの通信速度は現行のスマートフォンの中では(スペック上は)最速だ。
ただしこれらの通信速度はあくまで理論値であり、ネットワークの状況によって速度が大きく落ちることもある。そこで、Androidアプリの「Speedtest.net」を使って実際の通信速度を計測してみた。場所は+D Mobile編集部のある大手町(東京都千代田区)、時間帯は2011年1月中旬の平日17時〜18時ごろ。3回計測した平均値を下記の表にまとめた。下りの速度はコンスタントに3Mbps程度を記録したドコモ機種と、WIN HIGH SPEED対応のIS06が速い。上りの速度は、この中では唯一1Mbpsを超えたIS06が最速だった。なお、表の結果は大手町で計測したものなので、あくまで目安としてとらえてほしい。
最大通信速度(下り/上り) | 下りの実測値 | 上りの実測値 | |
---|---|---|---|
GALAXY S | 7.2Mbps/5.7Mbps | 3112Kbps | 367Kbps |
GALAXY Tab | 7.2Mbps/5.7Mbps | 3372Kbps | 422Kbps |
LYNX 3D SH-03C | 7.2Mbps/5.7Mbps | 2560Kbps | 425Kbps |
REGZA Phone T-01C | 7.2Mbps/5.7Mbps | 2953Kbps | 419Kbps |
IS03 | 3.1Mbps/1.8Mbps | 1499Kbps | 766Kbps |
SIRIUS α IS06 | 9.2Mbps/5.5Mbps | 3357Kbps | 1233Kbps |
DELL Streak 001DL | 7.2Mbps/1.4Mbps | 1556Kbps | 332Kbps |
HTC Desire HD 001HT | 7.2Mbps/1.4Mbps | 1848Kbps | 257Kbps |
GALAPAGOS 003SH | 7.2Mbps/1.4Mbps | 1394Kbps | 338Kbps |
Libero 003Z | 7.2Mbps/384Kbps | 1521Kbps | 343Kbps |
HTC Aria | 7.2Mbps/5.8Mbps | 1111Kbps | 922Kbps |
Pocket WiFi S | 7.2Mbps/5.8Mbps | 990Kbps | 478Kbps |
※2011年1月中旬の平日17時〜18時ごろに大手町で計測したもの。 |
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