続・Android向けセキュリティ対策アプリを使い比べる(無料アプリ編)(1/3 ページ)
Androidユーザーにとって必須となりつつあるセキュリティ対策アプリ。無料アプリ、有料アプリ、それぞれの機能の違いや、端末にかかる負荷などを比較する。今回はウイルス対策以外のスパムや迷惑電話をブロックする機能、盗難・紛失対策機能などを紹介する。また期間限定で無料の「ウイルスバスター モバイル for Android β」と「カスペルスキーモバイルセキュリティ 9」も紹介。
市場が拡大するのにあわせて注目を集めるようになってきた、スマートフォンのセキュリティ問題。特にオープンOSのAndroidでは、ウイルス対策アプリなどのセキュリティ保護策が必須と言われている。そこで前回に引き続き、無料セキュリティアプリの機能を比較していく。
セキュリティ対策アプリの中には無料のもの、有料のもの、試用版として期間限定で無償提供されているものなどがあるが、今回はこのうち無料のものと有料のものを分けて比較する。第2回目も引き続き5本の無料アプリを取り上げよう。今回はウイルス対策以外のスパムや迷惑電話をブロックする機能、盗難・紛失対策機能などを紹介する。
スパム・迷惑電話対策
- 「ALYac Android」と「ViRobot Mobile」でSMSのブロックが可能
今回取り上げた5つの無料アプリのうち、特定の相手からの着信やメッセージ、指定したキーワードを含むメッセージを拒否できる機能を備えているのは、「ALYac Android」と「ViRobot Mobile」。いずれも着信履歴やアドレス帳から該当する電話番号を指定するか、特定のキーワードを登録して、迷惑電話やSMSを拒否することができる。
試しにブロックするキーワードに「porno」を登録。別の端末から文中に「porno」を含むSMSを送信したところ、ALYac Android、ViRobot Mobileともしっかりスパムとして認識、着信がブロックされた。
盗難・紛失対策
- 「ViRobot Mobile」では、リモートロック、削除、位置確認ができる
無料のセキュリティアプリの中には、端末紛失時にSMSを送信することで操作ができないようにロックをかけたり、端末の位置情報を確認できる機能を備えているものもある。
ViRobot Mobileでは特定のコマンドと初回起動時に設定したパスワード記入したSMSを、自分の電話番号宛に送信することで、リモートロックやデータの削除、現在位置の送信依頼が可能。さらにSIMカードが入れ替わると、あらかじめ設定しておいた電話番号宛に、自動的に位置情報をSMSで送信する機能も備わっている。
ES セキュリティマネージャではSMSを使ったリモートロックができるほか、SIMカード入れ替え時に自動でロックをかけ、事前に登録しておいた電話番号へSMSを送信することができる。ロック時に表示するメッセージを独自のものにできるのがユニークだ。
NetQin Mobile Securityでは、SIMカードが入れ替わったときに、事前に設定しておいた電話番号にSMSを送信する。またSMSでコマンドとパスワードを送信することで、端末の現在位置を取得することも可能。さらにプロ会員へアップグレードすれば、リモートロックや削除、アラームを鳴らすといった機能も使用できるようになる。
いずれのアプリも盗難・紛失対策機能の設定画面には、パスワードを入力しないとアクセスできないようになっている。また、リモートロックや削除、位置情報を受け取るには、パスワードとともにSMSに記入するコマンドも覚えておく必要があるので、事前にメモを取っておくようにしたい。
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