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KDDI、パケット網を利用した音声メッセージサービスを2012年春に開始
KDDIは、大規模災害の発生時にパケット網を利用した音声メッセージサービスを2012年春から提供することを発表。IS03以降のAndroidスマートフォンで利用できる。
KDDIは10月7日、地震や台風などの大規模災害時に、パケット網を利用して音声を送信する「災害時の音声メッセージお届けサービス(仮)」の提供を2012年春に開始することを発表した。対応機種は、「IS03」以降のAndroidスマートフォン。サービス利用料は無料(パケット通信料を除く)。
同サービスでは、震度6以上の地震発生時など、災害時のみ専用のサーバをKDDIが立ち上げる。スマートフォンのアプリで電話番号を入力し、音声を録音後、このサーバを経由してメッセージが相手に送信される。受信するとポップアップで通知し、音声をダウンロードすることで再生できる。アプリには履歴も表示される。
災害時には安否確認などのために音声通話が集中するため、通信規制が実施され、音声通話が利用しにくい状況になる。パケット網を使ったサービスであれば、音声網が混み合っていても送受信しやすい。KDDIは安否確認をする手段として、「災害用伝言板」とあわせて今回のサービスを提供する。
なお、auケータイ(フィーチャーフォン)への対応は「現時点では予定していない」(広報部)、iPhone 4SとWindows Phoneへの対応は「今後検討する」とのこと。
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