“Androidの父”ルービン氏、ハイエンド端末「Essential Phone」発表
“Androidの父”と呼ばれる元Googleのアンディ・ルービン氏の新興企業がハイエンドな新Android端末を発表した。「Essential Phone」はベゼルレスな5.71型、チタン+セラミック筐体のロゴなしデザイン。「Moto Z」のようなモジュール追加可能なマグネティックコネクタを備える。
Android創業者で元米Google幹部のアンディ・ルービン氏の米Essential Productsは5月30日(現地時間)、新Android端末「Essential Phone」を発表した。発売時期や地域はまだ不明だが、米国での販売価格は699ドル(約7万7000円)。
ボディはチタンとセラミック製で、アルミ製のように傷やへこみが付きにくい。ディスプレイはゴリラガラス5。ロゴのないデザインで、ディスプレイは5.71型(2560×1312、角丸)だが左右のベゼルが狭いので、本体幅は71.1ミリ。高さは141.5ミリ、厚さは7.8ミリ。重さは185グラムだ。プロセッサはQualcommのSnapdragon 835、RAMは4GB、ストレージは128GB、バッテリーは3040mAh。
大きな特徴は、「Moto Z」のようなモジュール式の周辺機器を脱着できる点。背面に無線データ転送可能なマグネティックコネクタを備え、ドングルや充電器、カメラなどのアクセサリを取り付けられる。
まずは360度カメラを発売する計画。本体と一緒に購入する場合は50ドル、単体では199ドルになる見込み。大人の親指より少し大きいくらいのサイズで、重さは35グラム。本体に装着し、本体のアプリで操作する。
リアカメラはデュアル。iPhoneのようなボケ用ではなく、HuaweiのP10と同様のモノクロセンサーで、暗いところでの撮影をサポートする。1300万画素×2で4K動画撮影も可能。フロントカメラは800万画素で、こちらも4K動画撮影可能。
ポートは前述のマグネティックコネクタ以外はUSB Type-Cのみ。3.5ミリイヤフォンジャックの変換ドングルが付属する。充電は付属のType-Cケーブルで行うが、将来的にマグネティックコネクタ付きのドックが発売される見込み。
防水かどうかは不明。スキンやアプリについての説明もまだない。
Essentialは、2014年にGoogleを退社したルービン氏が2015年にステルスモードで立ち上げた新興企業。会社概要を見ると、幹部にはAppleやGoogleの出身者が多い。
関連記事
- “Androidの父”アンディ・ルービン氏、ガジェットメーカー支援企業を立ち上げ
“Androidの父”として知られる元Googleのアンディ・ルービン氏が、ガジェット製造を目指す新興企業を支援するインキュベーターPlayground Globalを立ち上げた。同氏はまた、Playground Globalに出資するVC、Redpointのパートナーに就任した。 - アンディ・ルービン氏、謎の狭額縁スマートフォンの画像をツイート
Android創業者のアンディ・ルービン氏が、ベゼルが狭く、ディスプレイの角が丸いスマートフォンのティーザー画像をツイートした。 - Androidの父ルービン氏、“iPhoneキラー”のAIスマートフォンを年内発売か
Androidの生みの親であるアンディ・ルービン氏がAppleやGoogleの元従業員を集めて立ち上げたEssential Productsが、年内にiPhone 7 Plusよりディスプレイが大きく、ベゼルレスなハイエンド端末を発売するとBloombergが報じた。 - 「Androidは当初、デジカメ向けだった」 生みの親 アンディ・ルービンが語る“素早い転換”の価値
Androidは当初、デジタルカメラ用のプラットフォームとして開発されたという。わずか5カ月でスマートフォン向けに転換。その背景を、Android生みの親・ルービン氏が、当時の資料とともに振り返った。 - 新世代のライカカメラを搭載、8色のカラバリ――「HUAWEI P10/P10 Plus」発表
HuaweiがMobile World Congress 2017に合わせて「HUAWEI P10」と「HUAWEI P10 Plus」を発表。PANTONEコラボを含む8色を用意。カメラは新世代の「Leica Dual-Camera 2.0 Pro Edition」を採用した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.