iOS版「Microsoft Office」と「OneDrive」にアプリ間ドラッグ&ドロップなどの新機能
MicrosoftがiOS版「Office」と「OneDrive」のアップデートを発表した。Officeファイルでのリアルタイム共同編集機能やコンテンツのドラッグ&ドロップでのコンテンツの貼り付けが可能になる。アップデートはローリングアウトしていく。
米Microsoftは1月30日(現地時間)、iOS版「Microsoft Office」(Word、Excel、PowerPoint)および「OneDrive」をアップデートし、幾つかの新機能を追加したと発表した。「Office 365」ユーザーはこれらの機能を無料で利用できる。アップデートはローリングアウト中だ。
Officeでのリアルタイム共同編集
iOS版Word、Excel、PowerPointで、複数のユーザーが任意のファイルをリアルタイムで同時に編集できるようになる。オンライン版、PC版、Mac版Officeでは既に可能なので、iPhoneおよびiPadユーザーはそれらのユーザーと共同編集できるようになる。
OfficeアプリとOneDriveアプリ間でのコンテンツのドラッグ&ドロップ(iPad)
iPadで、Word、Excel、PowerPoint、OneDrive間でコンテンツをドラッグ&ドロップで貼り付けられるようになる。例えばWordの文書にExcelのグラフを貼ることなどができる。
OneDrive内でのファイルのドラッグ&ドロップ
OneDrive内のフォルダ間やSharePointで、ファイルをドラッグ&ドロップで移動できるようになる。また、iPadでは、例えばiMessageなどの別のアプリのファイルもOneDriveにドラッグ&ドロップできる。
OneDriveでPhotoshopやRAWなど130以上のフォーマットのファイルのプレビューが可能に
OneDrive上でタップすることでプレビューできるファイルの種類が増える。iOS端末にファイルを作成したアプリをインストールしていなくても、内容を確認できる。Adobe Systemsの「Photoshop」と「Illustrato」、RAW、DICOM画像などを含む130以上のフォーマットをサポートする。
OfficeのVoiceOver対応
iOS 11以降の環境で、Word、Excel、PowerPointでAppleのアクセシビリティ機能「VoiceOver」による読み上げが可能になる。
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