News | 2003年3月7日 02:56 AM 更新 |
「i.LiNK(BD)は、著作権保護機能を入れています。i.LiNKは、基本的にDTCPです。例えば、コピーワンスの番組であれば、それをコピー不可に変更して出力しますし、アナログは、CGMS-Aに対応しています。480iコンポジットとかD1とかは、マクロビジョンをちゃんと付けて、CGMS-Aをちゃんとディテクトして、ノーモアであれば、チェックするようになっています」(河内氏)。
ただし、現状のBDレコーダでは、ウォーターマークについては、未搭載。
「当然、アナログでもコピーコントロールができるようになっています。それは、全く問題ありません。ただ、ウォーターマークは、まだ入っていません。ROMの方では視野には入れていますが、今のところサポートについては全くの未定です」(河内氏)。
レーザーは問題ない、今後は大容量化と高速化を視野に
以前から言われていることだが、次世代光ディスクレコーダの今後の展開において一番の問題点とされてきたのが、そのキーパーツである「波長405nmの青紫色レーザー」の数である。
河内氏にその点についてうかがったところ、意外にも「全く問題はない」との答えが返ってきた。
「レーザーの数は、販売計画台数がよほど上に変わらない限り全く心配していません。1号機は、日亜化学工業製でいっていますけど、自社製もスタンバッていますし、全然問題ありません」(河内氏)。
また、ユーザーにとって気になるBDレコーダの将来展開について、河内氏は、「1号機は、シンプルにいきましたけど、コストがこなれてきたときには、HDDを搭載するということはあるでしょう。200GBとか300GBぐらいないと、長時間記録できません。ですから、それぐらいのものがリーズナブルで入るようになれば、付加価値モデル等のラインナップを作るということは当然ありえると思いますし、否定はしません」と話す。
ただし、河内氏に話をうかがう限りでは、HDDがすぐに搭載されるというわけではないようだ。
「2年ぐらいは、2層メディアですとか、転送レートをもっと上げていこうとかやっていくと思うんですよね。少なくともSDは、メディア1枚で50GBあれば、HDDが無くても十分。例えば、今のDVDのように、HDDがないと実際の使用が限定されるとか、あったほうがすごく便利になるというのは、HDに関してならばあると思います。というのも、HDは、2層にしても4時間しか記録できませんから」(河内氏)。
加えて、DVD-RAM/RレコーダやHDD内蔵のDVDレコーダで標準的機能として人気の高い、追っかけ再生についても、同社はしばらくは見送る予定だ。
「追っかけ再生については、1号機ではできません。追っかけ再生は、シークとかありますんで、相当転送スピードが要るんです。もちろん、SDだけならできるんですけど。商品企画的には、HDDを積んじゃえば解決できますし、なので、しばらくは見送ろうかと思っています」(河内氏)。
「BDのフォーマットをDVDの上位に位置づけるというわけではなくて、BDも近い将来普及させたいという気持ちがあります。ですから、いつまでも高級機然として、上のほうにちょこんといるだけではしょうがないとは思っています。そこに対する情熱の強さは、もしかしたら、他社さまよりももう少し積極的かもしれません」(河内氏)。
[北川達也, ITmedia]
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