「次期版iPhoneはもっと安くなる」とアナリストが予測
AppleはGoogleのAndroidやMicrosoft、BackBerrryといったライバルが押し寄せる携帯電話市場でさらに優位に立つために、次期版iPhoneの価格を引き下げる可能性があると、Morgan Stanleyのアナリストが伝えている。
Apple Insiderなどのサイトで広く伝えられたところによると、アナリストのケティ・ハバーティ氏は投資家向けのリサーチノートで、Appleが6月に「総所有コストが従来よりも安く、ジェスチャー技術などの新機能を備える可能性のある」新世代スマートフォンを立ち上げると予測している。
AppleのiPhone 3GSは現在、同社サイトで199ドルからの価格で販売されており、iPhone 3Gは99ドルからとなっている。
Appleは最近、iTunes Storeで100億曲ダウンロードを達成するなど、モバイル分野で幾つかの成功を遂げているが、Google、BlackBerryのResearch In Motion(RIM)、Microsoftなどほかの端末メーカーやソフトメーカーとの競争は激しくなっている。
Microsoftは2月15日に最新版スマートフォンOS「Windows Phone 7 Series」を発表した。発売は年内の予定だ。同OSが法人や消費者から人気を得れば、Microsoftはモバイル分野での市場シェア減少を食い止めるか、あるいは逆にシェアを拡大でき、Appleとの新たな戦いの幕が開く可能性がある。
Appleは消費者市場で成功し、App Storeは急速に拡大している。IDCの予測では、同ストアのアプリは2011年末までに30万種に拡大する見通しだ。だがAppleは、同ストアのコンテンツをもっと厳しく管理するよう迫られている。このため2月には、一部サードパーティーのアダルト関連アプリが削除され、ちょっとした論争が巻き起こった。
2月18日のTechCruchの記事によると、開発者のジョン・アサートン氏は、「iPhone App Review」という署名の入った電子メールを受け取った。このメールには、同氏のアプリの内容について「当初は配布可能と考えていましたが、最近顧客からこの種のコンテンツへの苦情を多数受け取ったため、ガイドラインを変更しました」と書かれていた。
Appleのワールドワイド製品マーケティング責任者フィル・シラー氏は2月22日のNew York Timesの記事で、アプリの内容が「あまりにも下品で不快になっている」とする苦情が複数の団体から寄せられたため、この種のアプリをすべて削除することにしたと語っている。
しかしAppleは、小規模デベロッパーのアプリを削除した一方で、Sports Illustratedなど大手企業のアダルトアプリはApp Storeに残した。
Appleがこの種のアプリを削除することは、iPhone SDKのライセンスで正当とされている。ライセンスには「アプリにはわいせつ、ポルノ、不快感を催す、あるいは中傷的な内容を含めてはいけない」と記されている。
同社は以前にも、App Storeから特定のアプリを削除している。例えば、iPhoneでバーチャルな赤ん坊を振っておとなしくさせる「Baby Shaker」というアプリを、抗議を受けて削除した。また、デベロッパーが偽のレビューを投稿したとされるプログラムも削除しており、12月にはMolinkerというデベロッパーのアプリを1000件以上取り下げている。
2月24日には、ブロガーとデベロッパーが一時、App Storeへのアプリ提出に使うiTunes Connect Systemで「Explicit(あからさまに性的)」というカテゴリーを発見した。だがこのカテゴリーはすぐに消えたことで、Appleが特定アプリのための制限付きカテゴリーを導入するつもりなのか、あるいは単なるテストか不具合だったのかをめぐって議論が続いている。
またハバーティ氏はリサーチノートで、Appleのタブレット型マシン「iPad」は3月後半に出荷が始まり、800ドル以下のノートPCの市場をターゲットとすると示唆している。Appleのスティーブ・ジョブズCEOは1月のiPad発表会で、同製品は2カ月以内に発売されると語った。ハバーティ氏の予測はこれに一致する。
iPadのリリースが近づいていることと関係しているのかもしれないが、モバイル分析企業Flurryによると、サードパーティーによるiPhone OSアプリ開発の急増している。同社は2月12日に公式ブログで、1月にはFlurryの分析ツールをiPhone OSアプリに統合しているデベロッパーが12月の約3倍に増えたと報告した。同社にとっては過去最大の増加だとマーケティング責任者のピーター・ファラゴ氏は語り、「1月のiPadの発表で盛り上がったことがアプリ開発の伸びをけん引している」と示唆している。
Appleは、iPadアプリを開発するためにiPhone SDK 3.2βをダウンロードするようデベロッパーに促している。同社によれば、iPad発売時には、14万種のアプリが同製品で利用できるという。さらに、iWorkなどのアプリもiPadの9.7インチマルチタッチディスプレイで最適に動作するよう設計が変更されるだろう。
Appleはまた、さまざまな企業とコンテンツ配信の交渉をしている。2月には、同社がテレビ番組をiTunesで1話1ドルで配信するとオンラインで報じられた。また、人気の小説やノンフィクションの価格と配信についても、Appleは出版社と話し合っていると伝えられている。
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