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Apple、物議醸したiPhoneアプリについて謝罪

» 2009年04月24日 15時48分 公開
[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 米Appleは、物議を醸した「Baby Shaker」アプリをApp Storeから削除した翌日、謝罪した。このアプリはiPhoneを使ってバーチャルな赤ちゃんを「振る」ことができるというものだ。

 「このアプリケーションは不快感を起こさせるものであり、App Storeでの販売を許可するべきではなかった」とAppleの広報担当ナタリー・ケリス氏は4月23日の発表文で述べている。「間違いに気付いて、すぐにこのアプリケーションを削除した。ミスを心から謝罪し、この件を知らせてくれた顧客に感謝する」

 AppleがBaby ShakerをApp Storeから削除した後も、同社の謝罪を求める声はやまなかった。このアプリケーションは4月20日に公開され、99セントで販売された。

 Appleは以前にもiPhoneアプリを削除したことがあり、たいていは削除の理由を説明していた。iPhone SDKの利用規約には、「アプリケーションにはわいせつな内容、ポルノ、人を不快にさせたり中傷するコンテンツを含めてはいけない」と記されている。

 Baby Shakerを開発したSikalosoftは、ほかにも、写真を黒と白のモザイク模様に変換する「Dice Mosaic」というアプリケーションをiPhone向けに提供している。

 Appleはこれまでにも、ナイフを振りかざすアプリ「Slasher」など性的あるいは暴力的な内容を含むアプリケーションを削除しているが、App Storeにはまだ、性的にきわどい、あるいは陰惨と言えそうなゲームも多く残っている。

 App Storeで提供されているアプリケーションは現在およそ2万5000種で、2008年7月のオープン以来、約10億のアプリケーションがダウンロードされた。特に人気の高い無料アプリにはFacebook for iPhoneやGoogle Earthなどがある。

 SAPやSalesforce.comなどの企業のアプリも登場し、iPhoneをより堅固な企業向けのデバイスにしている。

 Appleは4月22日、年末商戦を過ぎた1〜3月期に、過去最高の業績を上げた。同四半期のMacの出荷台数は220万台、iPodは1101万台、iPhoneは370万台だった。

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