「デイジーデイジー」歌った半世紀前の音声合成をキャラ化した「chipspeech」、その意外な歌唱力(2/3 ページ)
1980年に世に出たDECtalkを元にしたシンガー「Dee Klatt」は、オリジナル開発者であるデニス・クラット博士の名前そのままだ。Dee Klattは、chipspeechの中では最もバーサタイルで、老若男女を歌い分け、ハスキーボイスまでをこなす。そのため、キャラクターイメージが4つの顔。全宇宙で指名手配されているために、顔と声を自由に演じ分けられるアンドロイドという設定はそこからきている。
このほかにも音声合成の歴史が5つ、バーチャル歌手となっている。そのうちの2つは、同じメーカーの音声合成チップを使っている。Speak & Spellという知育玩具で使われたTexas Instrumentsの音声合成チップと同系統のものだ。
1つは、現在でもカルト的な人気を誇るが当時はApple IIやCommodore VC-20などに押されて苦戦していたTIのパソコン「TI-99/4A」のオプションとして提供されたTTS(Text to Speech)専用カートリッジ「Terminal Emulator II」をベースにした「Terminal 99」というAIキャラ。信奉者の魂を吸い取るAIという設定がある。もう1つは、同じくTI-99/4A向けのゲーム「Persec」に登場する女性ボイスを擬人化した「Lady Persec」。このゲームで小惑星の数を読み上げる機能があるためか、交通管制官という設定だ。
「Q*Bert」「Gorf」など80年代のアーケードゲームで使われたVotrax SC-01というスピーチシンセサイザーを元にしたバーチャル歌手が「Bert Gotrax」だ。指名手配中のグラフィティーアーティストという奇妙な設定がある。
日本ではバンダイから1982年に販売されたゲーム機Intellivisionの音声合成オプションで使われた音声合成チップの兄弟分であるGeneral Instrument SP0256-AL2をキャラ化した「Spencer Al2」はAIという設定だ。
世界初の音声合成ICを開発したForrest Mozer博士はそのチップに自身の声を圧縮して搭載し、それが70年代から80年代にかけてのアーケードゲームに使われた。代表的なゲームとしては「Berzerk」がある。そのサウンドを使ったバーチャル歌手は「Otto Mozer」。Ottoというのはこのゲームのキャラで、Mozerはもちろん生みの親から。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
AI学習への利用拒否をrobots.txtで一括指定へ OpenAIやGoogleなどが対応表明
-
2
総務省、GMO攻撃者サイトの「ブロッキング」を通信各社に要請 報道
-
3
「PayPay連携の銀行から、お金全部盗られた」被害報告……原因と対策は? PayPayに聞いた
-
4
楽天カード、本人認証をワンタイムパスワードに統一 27年2月から順次
-
5
「低評価でキャラが悲しげな目」 モスバーガーのアンケートがSNSで話題 運営会社に狙いを聞いた
-
6
「ITノウハウ持つ人材少なく」 PHP脆弱性問題、31市町村でサイト一時停止継続
-
7
Binanceの約1兆円流出、北朝鮮ハッカー集団「TraderTraitor」の犯行か
-
8
松屋のアプリに不正アクセス、約238万件の個人情報が漏えい 停止中の補償も予定
-
9
グッスマ、顧客の2800人のカード番号全16桁+セキュリティコードなど流出か 下4桁は40万枚分
-
10
日本郵政「ゆうID」不正ログイン、他社で流出したパスワード使うリスト攻撃か……2段階認証必須に
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR