浦上早苗の中国式ニューエコノミー

ファーウェイは自動車を造るのか造らないのか? 無名メーカーと組んだ「AITO」ヒットで疑心暗鬼が再燃(2/6 ページ)

自動車メーカーとの関わり方は3パターン

 Huaweiが自動車関連の事業部を立ち上げたのは、米国が同社に対し禁輸措置を発動した19年。同年時点で世界トップだった通信基地局と世界2位のスマートフォン生産の二大ビジネスで巨大な打撃を受けたHuaweiは、コア部品の国産化を進めるとともに、規制の影響を受けにくい新事業の開拓に活路を求めた。

 米Teslaがけん引するスマートカーもその1つだ。19年5月、Huaweiは国内メーカーにスマートカーソリューションを提供する新部門を設立。翌20年にはスマートフォンを管轄する消費者向け端末事業に、同部門を統合した。スマートフォンの大量生産ができなくなり空いたリソースを、スマートカーに振り分けたわけだ。

 22年12月期の決算で、初めて公表されたスマートカーソリューションの売上高は21億元(約400億円)だった。19年12月期から半分以上減った消費者向けデバイスの売上高の100分の1以下で、規制後に力を入れたクラウド(453億元、約8600億円)、デジタルパワー(508億元、約9650億円)と比べても見劣りする。だが自動車業界におけるHuaweiの存在感は、数字以上に大きくなっている。

22年12月期の「業種別の売上高」では、スマートカーソリューションの売上高が初めて公表された。全体での数値は大きくないが、自動車業界における存在感は日に日に増している。単位は百万元(出典:Huawei、2022 Annual Report
印刷する
SNSでシェア
SpecialPR

浦上早苗の中国式ニューエコノミー

新聞記者を経て、中国へ留学後、中国に関する経済ニュース等を複数媒体で執筆する筆者が、中国の3大IT企業“BAT”を始めとする企業、ブロックチェーンやビットコイン、フィンテックや信用スコア、AIや5Gなど、中国最新のニューエコノミー情報をお伝えする。

この連載の記事をもっと見る

この記事の著者

関連記事

こんなメディアも見られています

ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

メールマガジンを配信中
メールマガジンを配信中

国内外の業界動向、AIやクラウドなどの最新技術、キャリア情報など今知りたい情報をまとめてお届けします。

いますぐご登録

本日の新着記事

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ITmedia NEWS SNS

X @itmedia_newsをフォロー

インフォメーション

ITmediaNEWSをフォロー

あなたにおすすめの記事PR