小寺信良のIT大作戦
「イルカいないの?」って言ったヤツちょっと来い 蘇るトラウマ、「Copilot Keyboard」正式リリース(4/5 ページ)
一方、Copilot Keyboardが提供するチャット欄は、入力中の文章とは何の関連もない、ただのCopilotが専用ウィンドウ化したものである。執筆中の内容に関する調べものには使えるが、その結果を入力中の文章に挿入するのは自力である。それならCopilotじゃなくて、ほかのAIを使っても同じだ。WindowsはCopilot推しを軽減したと言われているが、代わりに日本語入力システムがごり押ししてくるようになった。しかもタメ語。
加えてこのチャット欄は、音声認識による音声チャット機能もある。だがそこに登場するのは別のグミみたいなキャラクターで、もはやイルカとは無関係である。まあ別モジュール引っ張ってきて組み込んだんだろうな、というのが如実に分かる作りだが、キャラクターに一貫性がない。
全体でみれば、日本語入力にキャラを組み込み、さらにAIウィンドウを組み込んで、その中に音声チャットモジュールを組み込み、さらにその中に別キャラクターを組み込むという、まるで借り物競争みたいな混沌とした構造になっている。
チャットウィンドウは横にあると便利だから、それだけ使いたいというニーズはあるだろう。だが今のところ、デスクトップ上のキャラクターがこのウィンドウの表示スイッチになっているので、チャットを使いたければキャラクターを出すしかない。これ、楽しかったり面白かったりするだろうか。Windowsに楽しさや面白さを求める人は、少数派ではないだろうか。
肝心の変換効率は……
ほぼイルカの話だけでここまで来てしまったが、肝心の変換効率を見てみよう。β版の時の印象としては、同音異義語による誤変換はかなりうまくさばいてくれる印象だった。
一方、正式版では、若干同音異義語に弱くなっているのではないかという気がする。まったく同じ文章を入力しているわけではないのであくまでも印象だが、単語ごとの細切れ変換や助詞の扱いなどは、β版のほうが良かったように感じられる。ただ「変換キー」か 「Win + / 」で再変換できるようになったので、その点では誤変換もカバーされるようにはなっている。
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小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
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