小寺信良のIT大作戦
ソニーの“着るエアコン”が6代目に 上位機PROの“冷え”を通勤中のサラリーマンにも(5/5 ページ)
次のステップは?
REON POCKET 6は、アジア圏を中心に展開するモデルである。逆にいえば、欧米向けにはPRO Plusで展開しており、REON POCKET 6は販売されない。
こうした地域性は、冷感という感覚にも違いがあるようだ。日本ではそれほど大きなニーズはないが、東南アジアや台湾南部あたりでは、冷感を感じるために「風」がほしいというリクエストが強いという。
4月上旬に中国の深センに出張したのだが、その時に電気街で大量に売られていたのが、ハンディファンである。日本で見かけるようなプロペラが付いているようなものではなく、見た目は小型のドライヤーみたいな、ガン型の製品である。以前も日本には小型エアブロアとして類似製品が入ってきているが、ああいうタイプである。
一度深センのホテル内でそういうファンを使っている人を見かけたが、風をダラダラとずっと当てるというよりは、身体のあちこちに強風を吹き付けて、身体にまとわりついた暖気を吹き飛ばすといった使い方をしていた。
確かに暑い外から冷房の効いた室内に入ったときでも、しばらくは冷気を感じない。そこで暑さを一瞬で吹き飛ばして室内温度に馴染ませるというのは、一つの知恵といえるかもしれない。
ソニーサーモでも、文化やライフスタイルに合わせた温度調整ソリューションを展開するということで、現状のREON POCKETとは別製品として、風に関する商品も考えていきたいとしている。
東京でも、猛暑日を記録した日数が22年から増加傾向にあり、ネッククーラーやハンディクーラーはもはや健康を維持するために必須の商品となりつつある。制服やユニフォームをどこまで維持するかも、社会課題として考えるべきタイミングなのかもしれない。
一方で、脱ぐだけ脱いでも涼しくなるわけではない。全裸が一番涼しいとは限らないのである。地球環境を一国でコントロールできるわけではないので、今は当たり前の格好で暑さに負けないという工夫を、それぞれが考えて選択していくしかないだろう。
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小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
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