ちょっと昔のInnovative Tech

ダークチョコ(カカオ85%)を毎日3週間食べる→ネガティブ感情が減少 70%では変化なし 韓国での研究結果

ちょっと昔のInnovative Tech:

2019年の開始以来、多様な最新論文を取り上げている連載「Innovative Tech」。ここではその番外編として“ちょっと昔”に発表された世界中の個性的な研究論文を独自視点で厳選、解説する。執筆は研究論文メディア「Seamless」(シームレス)を主宰し、日課として数多くの論文に目を通す山下氏が担当。イラストや漫画は、同メディア所属のアーティスト・おね氏が手掛けている。X:@shiropen2

 韓国のソウル大学校などに所属する研究者らが2022年に発表した論文「Consumption of 85% cocoa dark chocolate improves mood in association with gut microbial changes in healthy adults: a randomized controlled trial」は、カカオ含有量85%のダークチョコレートを毎日食べ続けるとどうなるかを検証した研究報告だ。

カカオ85%のチョコレートのイラスト(絵:おね )

 実験では、20~30歳の健康な男女48人を、「カカオ85%のチョコレートを食べるグループ」「70%を食べるグループ」「食べないグループ」の3つに分けた。

 チョコレートを食べるグループは、1日3回、10gずつ(合計30g)を3週間にわたって毎日摂取した。最初と3週間後、心理テストで気分の状態を測り、便のサンプルから腸内細菌の変化を調べた。

 その結果、カカオ85%のチョコレートを食べたグループでのみ、ネガティブな感情が減少した。なおポジティブ感情には有意な変化がなかった。

 一方で、カカオ70%のグループでは、カカオに含まれるポリフェノールなどの成分量が85%に比べて約4割少なかったためか、有意な低下は確認されなかった。

 気分が改善したカカオ85%のグループの腸内を詳しく調べると、腸内細菌の種類が増えていた。特に「Blautia obeum」という種類の細菌が増えていた。この細菌は、抗うつ効果をもたらす酪酸を作り出す性質を持っている。

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2019年にスタートした本連載「Innovative Tech」は、世界中の幅広い分野から最先端の研究論文を独自視点で厳選、解説している。執筆は研究論文メディア「Seamless」(シームレス)を主宰し、日課として数多くの論文に目を通す山下氏が担当。イラストや漫画は、同メディア所属のアーティスト・おね氏が手掛けている。

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山下(Seamless)
山下(Seamless)

2014年から幅広い分野の研究論文をピックアップして解説しているメディア「Seamless」(シームレス)を主宰している。

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