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自民党・安倍幹事長、新成人と“メッセ”(2/2 ページ)

» 2004年01月09日 22時06分 公開
[西坂真人,ITmedia]
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 チャット自体は、安倍幹事長からの質問に新成人が答えるというスタイルで進行。幹事長「今年の参議院選行きますか?」新成人「もちろんです」(ほぼ全員)幹事長「皆さん関心あるんですね、責任を感じます」などと、進行役の司会者を含めて総勢13人が一堂に会してのチャットとしては、実にスムーズにメッセージのやり取りが交わされた。

安倍幹事長のキー入力はほぼブラインドタッチでスムーズ

 安倍幹事長からは「何を基準に投票するか」「将来、政治家になりたい人は?」といったお決まりの政治ネタから、学生の参加者に対しては「学校の勉強は社会で役立ちそうか」「体験就職制度についてどう思うか」、また「出身地は?」「生まれた場所は好き?」「住んでみたい都市は」と愛国心?を尋ねる内容まで、バラエティに富んだ質問が飛び出した。

 なかには、「投票権もありますが、政治に何を期待しますか」という安倍幹事長の質問に対して「あたし選挙権ないんです。在日韓国人だから……。だから選挙権ほしいですね」といった考えさせられるやりとりもあった。(これに対する安倍幹事長のコメントは無し)

 もっとも、今回の参加者は“シャイ”な人ばかりだったのか、「イラクの自衛隊派遣について」や「最近、小泉首相のメルマガ購読者が減っているようですが」といった鋭い質問をする新成人がいなかったのは残念なところだ。

 ちなみに、番記者でもなく平河クラブにも属していない筆者には、質問の機会すらなかった。さらに、安倍幹事長がチャットを行う会場に入れたのは、カット撮影のみが許された最初の5分間だけで、あとは別室でプロジェクターに映し出されたチャット画面を眺めるだけという状況。しかたがないので、安倍幹事長の横でメッセンジャーの操作などを説明していたMSN事業部マーケティンググループの土肥亜都子さんに、チャットの様子を聞いてみた。

 「チャット自体初めてということでしたが、すぐに顔文字を使いこなしたり簡潔なメッセージを送信したりと柔軟性の高さを感じました。チャット中にしばしば周囲から話し掛けられていましたが、チャットを中断せずに会話にも受け答えるなどといったマルチタスクぶりは、さすが多忙な執務をこなしているだけあるなと思いました」(土肥さん)

安倍幹事長(左)の横で操作を説明するのがMSN事業部マーケティンググループの土肥亜都子さん。一番右は、自民党きってのPC通?である衆議院議員の八代英太氏
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