世界半導体販売、5月も堅調な成長続く

[ITmedia]

　半導体工業会（SIA）が7月2日発表した統計によると、5月の世界半導体販売額は前月比2.1％増、前年同月比36.9％増の173億2000万ドルとなった。

　「173億2000万ドルという販売額は、2000年12月以来最高の水準となる。これは経済が引き続き順調に成長していることを反映したもので、特に米国と中国でその傾向が強い」。SIAプレジデントのジョージ・スキャリーゼ氏は発表文でこう述べている。

　工場稼動率も上昇基調が続き、2003年10〜12月期の92％から、2004年1〜3月期は94％に伸びた。0.16マイクロン以下の製造技術を持った大手メーカーの施設では稼動率99％となっている。

　分野別では季節的要因からほとんどの製品が堅調に推移しているが、特にDSP、オプトエレクトロニクス機器、ASSP（application-specific standard products）などワイヤレス通信に使われる半導体製品の需要が伸びている。