Compaq Computerの買収完了から2年以上を経た今も、米Hewlett-Packard(HP)はこの買収を十分に活用し切れていない――。HPの会長兼CEO、カーリー・フィオリーナ氏がこう明言した。
「当社は自分たちが築いたものを十分に活用していない」。フィオリーナ氏は10月15日、台北での講演でこう語っている。
同氏によれば、HPが2002年にCompaqを買収したのは、コンシューマーと企業向けを網羅する技術と製品をそろえ、ほかのベンダーとの差別化を図るのが目的だった。
「Compaqは大掛かりな合併だったが、戦術であって、戦略ではなかった。現在の課題はわれわれが築いたものを活用することだ」と同氏。
HPの事業の具体的にどの分野で改善が必要なのか、あるいは同社がどこで合併の利点を活用できていないのかについては明らかにしなかった。
HPの最高幹部として失敗もあったと同氏は認め、だが自分の決断を後悔はしていないと断言。特に「人的決断」をもっと早く下すべきだったと話したが、詳しくは語らなかった。
Compaq買収の可能性が十分に理解されてこなかったというフィオリーナ氏の発言は、HPのエンタープライズサーバ/ストレージ部門の最近の問題を指している可能性が高い。
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