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Linuxに賭けるシカゴマーカンタイル取引所(3/3 ページ)

» 2004年11月11日 12時24分 公開
[IDG Japan]
IDG
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 Red Hatのオープンソース事業担当副社長を務めるマイケル・ティーマン氏は、パンフィル氏の懸念は理解できると言う。Red Hatはまだ学習段階で、変化しているところだとティーマン氏。

 ティーマン氏は、Red Hatの目標はまず製品を販売することで、重要なのは、CMEに問題があったときにそれが解決されることだと語る。「最終的には、Red Hatは技術知識と技能を駆使することができるだろう。そして顧客が当初望んだシステムを実現するよう支援できるだろう」(ティーマン氏)

 パンフィル氏は、CMEはどのベンダーにも縛られておらず、ベンダーを競合させることで望みの条件とサポートを得るつもりだとしている。同氏は特に、CMEがRed Hat Linuxの採用を決めた後に行われたNovellによるSUSE LINUX買収に言及した。CMEではSUSE LINUXを評価中だ。「われわれのベンダーへの脅しは、いつでも解約できるということだ」と同氏は言う。

 CMEはデータセンターまで建設した。昨年CMEは、高性能な空調設備を備えた遠隔施設を開設した。導入の決定さえ下りれば、非常に高密度なブレードサーバも運用できる。CMEはまた、マサチューセッツ州ウォルサムを本拠とするBladeLogicのコード管理と設定管理のソフトも利用している。BladeLogicは、米連邦法に従って監査証跡を作成するのに必要なツールを提供しているとパンフィル氏は説明した。

 電子取引が活気ある競りの声に完全に置き換わってしまうのかどうかは、まだ分からない。だが、インフラの変更によって、CMEはその準備を確実に整えることができるだろう。「われわれのシステムが信頼性に欠け、競合他社よりスピードが劣っていたら、公開競り売買方式から電子取引環境への移行で目の当たりにしている、爆発的な成長を期待することはできない」とクラウス氏は語り、「われわれの将来は、電子取引にある」とした。

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