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Soberの新亜種が登場、ヨーロッパを中心に感染広める

» 2004年11月19日 23時21分 公開
[ITmedia]

 ウイルス対策ベンダー各社は11月19日、「Sober」ウイルスの新たな亜種が感染を広めているとし、警告を発した。

 この亜種の名称は「Sober.I(トレンドマイクロ、日本エフ・セキュア、Symantecなど)」もしくは「Sober.J(マカフィー)」。これまで登場したSober同様、大量メール送信型のワームだ。トレンドマイクロによれば、特に欧州(ドイツ)、中東で多くの感染報告が上がっているという。日本ではまだほとんど感染はないと見られるが、海外では急速に感染が広まっていることから、各社とも警戒度を上げている。

 Sober.Iは、メールシステムからのエラーメールを装う「mail delivery system」「Mail Error」のほか、「Confirmation」「Your Password」など、いくつかのもっともらしいタイトルのメールに添付された形で届く。メールの本文は「不定」で、英語、もしくはドイツ語で記されているという。

 肝心の添付ファイルの名前も「不定」だが、「EXE」や「BAT」「COM」などの拡張子が付いているという。もしこのファイルを実行してしまうとSober.Iに感染し、「WinZip_Data_Module is missing~Error: {2A0DCCF6}」という偽のエラーメッセージが表示される。ウイルスはその裏で、ファイルのコピーやレジストリの改ざん、自身の大量送付などを試みる。

 感染を防ぐには、最新のウイルス定義ファイルへのアップデートを行うとともに、いつも言われることだが、安易に電子メールの添付ファイルを実行しないことが重要だ。

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