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W3C、XML Inclusions 1.0を勧告リリース

» 2004年12月21日 08時06分 公開
[ITmedia]

 Web標準化団体のWorld Wide Web Consortium(W3C)は12月20日、XML Inclusions(XInclude)1.0をW3C勧告としてリリースした。これによって複数のXML文書を一つに統合する手法を提供、企業の効率的なコンテンツ管理に役立つとしている。

 多くのプログラミング言語では、モジュール式コンテンツを利用するための構造を提供しており、この構造が確立されればプログラマーがさらにパワフルなアプリケーションを開発できるとW3Cは指摘。XInclude 1.0ではXML文書を統合するための汎用メカニズムを提供、「XIncludeによって情報の再利用をサポートしたコンテンツ作成が容易になる」と、XML Core Working Groupの共同議長を務めるポール・グロッソ氏は解説している。

 XInclude 1.0は、DTD(Document Type Definition)をサポートしない環境でも利用できる。DTDに使われている仕組みとは異なり、XIncludeでは外部のコンテンツを取得できなかった場合でも代替となる仕組みを提供。XMLのすべてのバージョンと、既存のXML関連仕様、およびScalable Vector Graphics(SVG)/VoiceXML 2.0といったXMLアプリケーションにも対応している。

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