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NECエレ10−12月期、半導体減速で営業益92%減

» 2005年01月26日 16時33分 公開
[ITmedia]

 NECエレクトロニクスが1月26日発表した2005年3月期第3四半期(2004年10−12月)業績(米国会計基準)は、営業利益が前年同期比92.5%減の12億円になった。携帯電話とPC向け液晶ドライバの売り上げ大幅減や減価償却費増などが原因。

 売上高は前年同期比5.7%減の1653億円、純利益は同94.2%減の5億円。液晶の仕入販売などの受託販売事業が縮小した上、携帯電話向け小型液晶用ドライバ、PC用大型液晶ドライバの売り上げが大幅減。価格下落も進んだほか、設備投資増に伴う減価償却費の増加も響いた。

 昨年10月以降の景気減速が「予測以上」に進み、世界的に半導体需要の回復が遅れているとの見方。五輪特需をねらって増産した最終製品の在庫調整は同期中に一巡したと見られるが、調整幅が同社の想定よりふくらんだという。

 電子機器市場の調整局面は「今しばらく続くと考えられ、事業環境は予断を許さない状況」。半導体需要は年初にも本格回復すると見込んでいたが、これが今年半ばごろにずれ込むとの予測だ。

 このため通期の連結業績予測を下方修正し、売上高は7100億円(前回予想から350億円減)、営業利益は330億円(同170億円減)、純利益は185億円(同95億円減)とした。

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