NCRの再生に尽力したマーク・ハード氏が、新たな再生プロジェクトを手掛けることになった。
Hewlett-Packard(HP)の取締役会が新CEOにハード氏を選出したと、複数のメディアが3月29日報じた。今年突然解任されたカーリー・フィオリーナ氏の後任となる。HPは29日中にハード氏選任を正式発表すると報じられているが、HP広報ではこうした報道についてのコメントを避けている。
ハード氏は、小売り向けPOS端末/ソフトのサプライヤーである米NCRに25年間勤めたベテラン。同社Teradata部門責任者を経て2003年、社長兼CEOに任命された。
複数事業を抱える企業経営に携わった同氏の経験は、HPでも生かせると、Current Analysisのアナリスト、サム・バブナニ氏は指摘する。同氏の特筆すべき功績として、業務の効率性に重点を置いたことも挙げられ、これが一助となって2003年には10ドル前後だったNCRの株価は、3月28日の終値で37.90ドルまで回復した。
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