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Gmailの受信ボックス容量が2Gバイトに

» 2005年04月01日 15時22分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Googleは4月1日、Webメールサービス「Gmail」の受信ボックス容量を1Gバイトから2Gバイトに拡大する計画だ。またどの程度の増量になるかは不明だが、向こう数週間、数カ月の間、定期的に容量の上限を拡大し続けると同社幹部は話している。

 「Gmail立ち上げ以来、ユーザーがメールを保管する場所がたくさんできたが、当社のヘビーユーザーの一部は上限に近づいており、今後のことを気にしている。そこで4月1日から、技術的に可能であれば、継続的に、無制限にGmailでさらなる容量を提供する」とGmailの製品管理ディレクター、ジョージ・ハリク氏は語る。

 同氏によると、今のところGmailの添付ファイルのサイズの上限(10Mバイト)を増やす計画はない。また、受信ボックスをフル機能の仮想外部HDDに変える機能を追加する計画もないという。ただし、GoogleはGmail会員が同サービスを仮想外部HDDのように利用して、ファイルを自分当てにメールで送信して、自分のGmail受信ボックスに保管していることは認識していると同氏。

 Gmailの容量上限に達しつつあるユーザーの割合は多くはないが、「われわれが気になるくらいにはいる」とハリク氏。「ユーザーには、われわれが彼らのニーズを予想し、計画を立てていることを理解してほしい」

 Googleは1年前にGmailを発表し、Webメール市場を揺るがした。この市場の主要プレイヤーはたいてい、無料サービス向けに最低限の受信ボックス容量を提供していた。例えば当時のYahoo! Mail無料版の容量は4Mバイト、MicrosoftのMSN Hotmailは2Mバイトだった。

 その後、主要Webメールサービス各社はGmailに対抗して、大幅に受信ボックス容量を拡大した。MicrosoftとYahoo!は現在無料Webメールで250Mバイトの容量を提供しており、Yahoo!は4月末から1Gバイトの容量を提供する(3月23日の記事参照)

 ただしGmailはまだβ版で、アカウントを取得するには既存ユーザーから招待を受けるか、Google.comページからの無作為の招待を受けるしかない。

 Gmailアカウントを完全にオープンに入手できるようにするのかとの質問に対し、ハリク氏は回答を避け、「アカウントを欲しいという人にもっと広く提供できる方法を模索し続けている」と語るにとどめた。

 Gmailは無料で使えるが、メッセージを開いたときにテキスト広告が表示される。表示される広告はメッセージの内容によって決まる。この機能はプライバシーを懸念する人々からの批判を呼んでいるが、Googleは、メッセージテキストのスキャンは人の手を介さず、自動的に行われると反論している。

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